原文入力:2010-03-30午前08:57:20(1331字)
読者たち 自発的広報 大きな役割
販売熱気 当分 続きそう
ハン・スンドン記者
←富川のあるパン屋で元三星法務チーム長キム・ヨンチョル弁護士がお客さんにパンについて説明している。
三星財閥の違法的経営とそれにかかわった我が国社会既得権層の腐敗を告発したキム・ヨンチョル弁護士のベストセラー<三星を考える>(社会評論)が販売部数10万部を越えた。出版社社会評論は29日、この本が出版２ヶ月目の去る22日現在、10万部を超えたと明らかにした。
社会評論は出版初週にベストセラー1位に上がった後、法頂僧侶の本がベストセラーの上位順位を占領した中でも総合ベスト上位の位置を守っているとし、言論の照明をまともに受けられなかっただけでなく、広告さえ不如意な状況で成し遂げた成果と意味を付与した。<三星を考える>は韓国出版人会議と教保文庫,イエス24,アラジンなどが集計した先週のベストセラー順位で10位内外を記録している。
社会評論は出版直後、最初の一週間でインターネット ツイーター利用者たちが各自500回以上転載して15万人余りにこの本の出版事実を知らせるなど、オンライン上で読者の自発的広報が販売急騰に決定的役割を果たしたと明らかにした。アラジンなどインターネット書店,ブログ,カフェ,ツイーターなどにはキム・ヨンチョル弁護士の良心告白を支持する各種書評が多くて数百ヶずつか寄せられている。こういう反応から<三星を考える>の販売熱気が今後も相当期間は持続するだろうと観測されている。
←<三星を考える>
<三星を考える>でキム弁護士は 「イ・ゴンヒ氏一家とその家臣たちが国家的・社会的機能を誤って導いている問題」の核心に対し「巨大な秘密資金を作り、そのうちきわめて一部を国家,社会の各分野に投げかけ、腐敗させることにより公的機能を無力化し残りの秘密資金の大部分を自分たちの永続不変の不当な権力体系を維持し拡大することに使っているということ」と要約した。彼はこれを△組織的な秘密資金造成および脱税と、これを隠すための会計操作△経営権不法世襲およびこの過程で犯した法廷証拠操作△政・官・法曹・言論界に対する広範囲な不法ロビーで再整理しながら、これらの大部分が国家機関の検証手続きを通じ根拠がないという結論に至ったと指摘した。この本はまさにそのような結論に対する正面反論だ。
キム弁護士は470余ページに及ぶ分厚いこの本に、三星不正内容だけでなく自身がソウル地検特捜部首席検事として全斗煥秘密資金を捜査し結局服を脱ぐことになった経緯を含め、三星の不正を告発するに至る過程を全て盛り込んだ。
キム弁護士は自分の子供たちが 「正義が勝つのではなく、勝った者が正義という考えをするようになるかと思い」それが怖くて、この本を書くことになったとこの本で明らかにした。
ハン・スンドン選任記者 sdhan＠hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/413058.html 訳J.S
