原文入力:2010-03-26午後07:49:44(872字)
‘キムの戦争’権禧老氏 逝去
シン・ドンミョン記者
←主人公 権禧老氏
日本社会の在日韓国人差別に抵抗し、日本で殺人と拉致事件を起こし31年間服役した映画<キムの戦争>の実際の主人公 権禧老(写真)氏が26日午前6時50分頃、釜山,東莱のボンセン病院で持病のために亡くなった。享年82才
彼は在日同胞2世として日本,静岡県清水市で生まれ、40才だった1968年2月借金督促をするヤクザ2人から "チョウセンジン,汚い豚の子" という言葉を聞いて怒り、これらを銃で射殺した。彼はその後、近所の旅館で宿泊客13人を人質として88時間にわたり警察と武装対立した末に捕まった。権氏は当時生中継されたテレビを通じ「在日韓国人差別を告発するために事件を起こした」と主張し、日本社会に大きな波紋を起こした。彼は8年間の裁判の末に無期懲役刑を宣告され熊本刑務所に収監されていたが、国内と在日同胞社会の粘り強い救命運動に力づけられ99年9月に仮釈放され、‘日本に再び入国しない’という条件で永住帰国した後、釜山に定着した。
彼の話は70年に本<怒りは滝のように>を通じ国内に紹介され、92年には映画<キムの戦争>で広く知られた。彼は一時、義父の姓を取り‘金嬉老’と呼ばれることもした。
権氏は10日前に自身の釈放運動を導いた釜山慈悲寺 パク・サムジュン僧侶に 「僧侶のおかげで刑務所で死ぬ人が父の国で安らかに死ぬことができるようになった」として「遺骸を火葬した後、遺骨の半分は祖先の故郷である釜山影島近海に撒き、半分は静岡県の母の墓に埋葬して欲しい」と遺言したと伝えられた。出棺は28日午前8時30分. (051)531-7100.
釜山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr,写真連合ニュース
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/obituary/412553.html 訳J.S