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‘MBC掌握’政権核心に火の粉が飛や "失言" 尻尾切り

原文入力:2010-03-20午前12:09:55(1907字)
キム・ウリョン放文振理事長 辞退
放送文化振興会理事 与野を問わず "責任を負うべき" …辞退に決定打
与党 "失言" 波紋隠し... 市民団体 "全面的 真相究明"

パク・チャンソプ記者,クォン・クィスン記者

←キム・ウリョン放送文化振興会理事長が19日午後、ソウル,永登浦区,汝矣島の放送文化振興会で開かれた理事会が中断されるや会議室を出て、記者らの質問に目をとじたままエレベータを待っている。 キム理事長は理事会で自身に対する辞退要求が決議されるや辞退した。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

‘大きな家’発言で窮地に追い込まれたキム・ウリョン放送文化振興会(放文振)理事長がついに辞退した。昨年8月1日に就任した以後、7ヶ月目で中途下車した訳だ。だがキム理事長の自主的辞退には今回の波紋を‘放文振理事長の失言’問題に縮小し急いで縫合しようとする与党の意志がより大きく作用したという分析が多い。<文化放送>(MBC)労組と市民・言論団体らは発言の転末に対する真相究明と関連者に対する責任措置を要求してきた。

キム理事長はこの日午後、放文振理事会直後に行った辞退発表で 「とにかく舌禍を起こしたことは確かだ」とし<新東亜>インタビューを‘舌禍’と規定した。キム理事長はこの日の放文振理事会でも大きな家とはどこか等の質問に対し 「そういう話をした記憶はない。恐れ入る」という話でインタビュー内容を否認することに汲々とした。

チェ・ホンジェ与党側放文振理事もこの日<ハンギョレ>との通話でキム理事長の権力介入示唆発言内容に対し「事実の可能性がないか、または非常に希薄だ。理事長の失言と考える」と一線を画した。

この日午前、イ・ドングァン大統領府広報首席が放通委を訪ね、チェ・シジュン委員長に面談して帰ったことも事態拡散を防ぐための与党の調整次元ではないかという解釈が出ている。放通委側は面談事実を認めながらも、特別な意味を付与する会合ではなかったと明らかにした。

キム理事長らは‘失言’を強調しているが、新東亜インタビュー内容を見る限りは、そういう主張は無理だという指摘だ。キム・ジェチョル社長が文化放送子会社人事をしたことと関連して、キム理事長は 「大きな家も(キム社長を)呼び‘向う脛’を蹴られ罵倒されて(なされた人事だ)」と説明した。新東亜記者が「キム社長が大きな家に入ったか」と尋ねるや、キム理事長は「大きな家に入ることができる?外に呼び出して…」と会合場所にまで言及した。

←キム・ウリョン放送文化振興会理事長(後方中央)が言論インタビューを通じて<文化放送>人事に権力機関が介入したことを示唆する発言をしたことに対する後続対策を議論するため19日午後、ソウル,汝矣島の放送文化振興会で開かれた理事会で理事らが言論インタビュー記事のコピーを渡して内容を検討している。 イ・ジョングン記者 root2@hani.co.kr

市民・言論団体らは政権が尻尾切りをしようとしているという疑惑を提起した。ヨン・ポフム文化放送労組広報局長は「キム理事長が文化放送掌握のために誰が,いつ,どこで何をしたのかを明らかに解明せず、そのまま(自身が行った)デマカセだとして退いた。関連者を捜し出し明らかにし、責任を問わなければならない」と話した。彼は 「キム・ジェチョル社長に対しても人事,批判的プログラムに対する政策,団体交渉などについて公営放送の価値を維持しようとするのか,政権の清掃夫の役割をするのかを毎日毎日24時間監視する」としながら「事件の転末を明らかにする追加的な事実があらわれれば文化放送労組は直ちに全面ストに入るだろう」と付け加えた。

全国言論労組もこの日声明を出し「国会聴聞会と国政調査を通じてMBC社長の‘向う脛を蹴った大きな家の核心関係者’が誰なのか、公営放送社長を追い出しいわゆる‘清掃夫’社長を任命した過程はどうだったのかなど、MBC掌握のための一連の過程に対する国民的疑惑を必ず解消しなければならない」と強調した。メディア行動,民主言論市民連合,言論改革市民連帯もいっせいに「デマカセ」の内容に対する真相究明を要求する声明を発表した。

パク・チャンソプ記者cool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/411180.html 訳J.S