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裁判所も‘検察起訴事実 粗末’指摘したもよう

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/411027.html

原文入力:2010-03-18午後11:09:01(1419字)
[ハン・ミョンスク起訴状 変更 勧告] "単純に渡したとだけすれば特定されない"
勧告’に過ぎず、裁判進行には大きな関係はない…警護員 "総理が遅れて出てきたことはない" 証言も

ソク・ジンファン記者

わいろ授受疑惑で起訴されたハン・ミョンスク(66)前国務総理の公判で、裁判所が検察に起訴状変更の検討を勧告し、裁判所のこういう勧告が今後の裁判にどんな影響を及ぼすかに関心が集まっている。

裁判所は18日の公判で 「控訴事実には‘ハン前総理に渡した’とされているが、これは部屋の中で椅子の上に置いて出てきたのか、あるいは秘書など他の人を通じて渡したなどが皆含まれる」とし「単純に渡したとだけすれば具体的な行為が特定されないため検察が(控訴事実変更を)検討してみることを薦める」と明らかにした。

裁判所のこういう要請は単純な勧告なので、検察がこれを受け入れようが入れまいが裁判進行には大きな関係がない。しかし、裁判所が審理をしながら検察の起訴事実に対しどんな方法ででも補完が必要だという意見を公開的に明らかにしたことは意味深長だ。審理が続き核心証人のクァク・ヨンウク(70・拘束起訴)前大韓通運社長だけでなく他の証人の陳述も検察調査の時と相当な差を示した結果に見える。

実際にこの日の公判に証人として出てきたハン前総理在任当時の総理公館警護員ユン・某氏が「8年間勤め昼食が終わった後、総理がお客さんより遅く出てきたことはなかった」と証言したことも検察の控訴事実とは差がある。検察は当時、昼食に同席したチョン・セギュン産業資源部長官とカン・ドンソク前建設交通部長官が先に出て行き、2人だけが残った状態でお金を渡したと主張しているためだ。しかも、警護員ユン氏は検察側が申請した証人のため検察はより一層困惑する立場になった。金入り封筒を渡したという状況に対し検察がまともに立証できなくなっている点も問題だ。

法曹界では裁判所の起訴状変更検討勧告と関連して「一般的な裁判では時々あることだが、国民皆の耳目が集まる裁判でこういう勧告が出てきたという点は予想外のこと」と評した。

検察出身のある弁護士は「裁判所が検察に控訴状変更を要請する時は、罪名や適用条文を変えろとの要請が多いが、これは通常 控訴状を変えれば有罪を宣告できる場合が大部分だが、今回はちょっと意外な状況」と話した。彼は続けて 「だが今回の裁判の場合には有無罪に関する何らかの判断のためではなく、あまりにも重要で敏感な裁判なので裁判所が審理過程で起訴提起された事実関係をもう少し明確にした状態で裁判をしたがったのではないかと判断される」と付け加えた。

判事出身のある弁護士も「しばしばあることではないが、今回のように裁判中に適用条文などではなく起訴事実だけを変更しろと要求する場合もある」として「ただし、このように重要な事件で検察の起訴事実自体がどれほど杜撰だったり不明瞭であれば裁判所がそのような検討を要請したかということだけは明らかに見える」と指摘した。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

原文: 訳J.S