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「尹錫悦政権、亡国外交で国民傷つけた」1万人あまりの韓国市民が集会

登録:2023-03-20 01:44 修正:2023-03-20 07:59
市庁広場で集会、韓日首脳会談を糾弾 
1万人あまりの市民が日本大使館まで行進
18日午後、「強制動員解決策および韓日首脳会談糾弾第3回汎国民大会」の参加者たちがソウル市庁広場を出発し、日本大使館へと向かっている=パク・チョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相との韓日首脳会談が終わった翌日の18日、広場に集まった市民たちは「尹錫悦政権の亡国外交を審判しよう」と叫んで糾弾集会を行った。

 18日昼、610の市民社会団体からなる韓日歴史正義平和行動の主催で、ソウル市庁広場で開催された汎国民大会には、主催者側の推計で約1万人(警察推計1万3千人)の市民が集まった。首都圏、慶尚北道、済州道など各地からやって来た共に民主党の地域委員会、民主労総などの労働・青年団体の旗が翻った。

 今回の汎国民大会は、政府が公式発表した「第三者弁済案」という強制動員解決策と、その10日後の16日に開催された韓日首脳会談の結果を批判するためのもの。この日の集会に参加した共に民主党のイ・ジェミョン代表は「尹錫悦政権は(日本に)贈り物を山のように持って行ったが、帰りは手ぶらではなく請求書ばかりを山盛り持って戻ってきた。強制動員の被害者の賠償請求権は何人も侵害できない人権」だとし「(現政権は)朝鮮半島にとって恒久的脅威となる日本の軍事大国化と平和憲法の無力化に同調しているようだ。朝鮮半島を陣営対決の中心へと追い込む屈辱的な野合を主権者の力で阻止しよう」と叫んだ。

共に民主党のイ・ジェミョン代表(左)とパク・ホングン院内代表が18日午後、ソウル中区のソウル広場で行われた「対日屈辱外交糾弾汎国民大会」に参加し、集会開始を待っている=パク・チョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 正義党のイ・ジョンミ代表も、「日本の望む通りにすべてをささげる外交を、朝貢外交と言えない理由はあるのか」とし、「なぜ韓国大統領は日本の首相に、福島第一原発の放射能汚染水で韓国国民の生存権と安全を踏みにじってはならない、という一言すら言わずに戻ってきたのか。『竹島(独島の日本式名称)の日』、歴史教科書の歪曲、日本の再武装化(の問題が)残っている。このような時に日本に頭を下げ続けておいて、どこの国の大統領になろうとしているのか」と問うた。

 日本の謝罪と賠償のいずれもなかった今回の会談結果と尹大統領の歴史認識を批判し、政権に審判を下そうとの声もあがった。韓日歴史正義平和行動は集会決議で、「韓日首脳会談は歴史的な惨事だ。歴史と正義、経済、軍事安保、被害者の人権のすべてを売り渡し、国民を深く傷つけた」とし「果ては2015年の韓日『慰安婦』合意の履行と独島問題の解決という新たな宿題も持たされてきた。謝罪、賠償を拒否し、領土主権すら脅かす日本政府にすべてを与える尹大統領に、もはや資格はない。退陣せよ」と述べた。建国大学のチェ・ベグン教授は「戦争犯罪者によって被った人権じゅうりんを無視し、日本軍国主義の犯罪をほう助する韓国人を、国民は売国奴と呼ぶ」とし、「司法府の最高決定も守れない尹大統領にどうして大統領の資格があろうか」と述べた。

 広場で集会を終えた市民たちは、列をなして光化門(クァンファムン)広場のそばにある外交部を経て、日本大使館まで行進した。車道を埋め尽くした参加者たちは、しばらく外交部の前で立ち止まって歓声をあげ、「政府の亡国外交を審判しよう」、「日本に強制動員に対する謝罪と賠償を請求する」などのスローガンを叫んだ。30分以上行進して到着した日本大使館の前では、日の丸に向かって声をあげつつ、「強制動員賠償せよ」と要求した。この日の集会に参加した聖公会大学の学生コ・ウンギョルさんは「国は国民を守るという責任を守らず、日本を代弁した。歴史問題の解決は尹錫悦政権の責任であり、そのような歴史を忘れずに守ることが青年の役割」だと話した。

韓日歴史正義平和行動の関係者、共に民主党のイ・ジェミョン代表ら参加者たちが18日午前、ソウル中区のソウル広場で行われた「対日屈辱外交糾弾汎国民大会」でスローガンを叫んでいる=パク・チョンシク記者//ハンギョレ新聞社
チャン・イェジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1084154.html韓国語原文入力:2023-03-18 18:43
訳D.K

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