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‘北 一般家庭’部屋2ヶ住宅で石炭使用

原文入力:2010-03-17午前08:31:23(1708字)
73%が15~23坪居住…連立>単独>高層アパート
在来式トイレ 35%…石炭など使用‘エネルギー難’

イ・ジェフン記者

←16日昼、京畿坡州,烏頭山の統一展望台から眺めた黄海北道,開豊郡,臨漢里一帯の住宅の様子。国連人口基金(UNFPA)の‘2008北韓人口調査’結果から、北韓住民たちが最も多く暮らしている住宅形態として現れた連立住宅(テラスハウス)が立ち並んでいる。坡州/シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

‘北,国連提出報告書’入手
[統計で見る北韓]

北韓は外部に資料を公開しないことで有名な国だ。金正日北韓国防委員長が「私たちの戦略の一つで、アメリカが我々の内部を覗いても霧の中に浸ったように曖昧にさせよ」という指針を下したという証言が出てくるほどだ。国連人口基金(UNFPA)の支援などで北韓の‘中央統計局’が主管し進めた‘2008年人口調査’資料が格別に貴重に思える所以だ。今回の‘調査(センサス)’は国連が推奨する国際基準により△人口△教育△経済活動△健康△住居環境など計53ヶ項目を尋ねた。

<ハンギョレ>は北韓中央統計局が昨年12月に国連に非公開提出したこの報告書を入手し、2度にわたり詳しい内容を報道する予定だ。17日付には経済活動と住居環境を中心に、18日付には人口・教育・健康などを中心に分析・紹介する。

平均的な北韓の人々はどんな住居環境で暮らしているのだろうか? 今までは漠然と推定するだけで具体的な姿を知る術がなかった。しかし国連人口基金(UNFPA)の支援を受け北韓が遂行した‘2008北韓人口センサス’の結果はその姿を具体的に示している。

単純化するとこうなる。‘水洗式トイレと部屋2ヶが付いた20坪余りのテラスハウスまたは一戸建て住宅で、石炭と木を燃料にして暮らす。’

←※クリックすればさらに大きく見ることができます。

‘2008人口センサス’結果によれば、北韓の総世帯数は588万7471世帯だ。住宅類型別に分ければ、連立住宅が253万4435世帯(43%)で最も多く、一戸建て住宅198万8415世帯(34%),高層アパート126万4435世帯がその後に続く。住宅規模は全体の73%に該当する432万5378世帯が50~75㎡(約15~23坪型)だ。50㎡(15坪)未満が17%に当たる99万9387世帯で、100㎡(約30坪)以上は全体の2%である11万2781世帯に過ぎない。全世帯の65%に該当する380万8956世帯が部屋2ヶの家で暮らしている。部屋1ヶの家に住む世帯も17%(101万3664世帯)程度になる。部屋が4ヶ以上の家に住む世帯は全体の1%にあたる6万1823世帯に過ぎない。北韓の人の大多数が南側基準での国民住宅規模より小さな家で暮らしているわけだ。

飲料水は全世帯の85%に達する500万3904世帯が上水道を通じて供給されている。トイレは58%にあたる343万4306世帯が個別水洗式トイレを備えている。在来式トイレを利用する世帯も35%の204万5134世帯に達する。共用在来式トイレを使う家が34万2452世帯(6%),共用水洗式トイレを使う家が6万5579世帯(1%)余りになる。

世帯別暖房や炊事用燃料は石炭と木が圧倒的比重を占めている。暖房燃料は石炭が全体の47%に達する277万3238世帯で、木が45%(265万6866世帯)で後に続く。中央・地域暖房式は5%にあたる26万3809世帯だ。電気などを暖房燃料として使う世帯は3%程度に過ぎない。炊事用燃料も木が275万8400世帯、石炭が271万4511世帯で概略46~47%ずつに分かれている。その後をガス(3%),石油(2%),電気(1%)の順で後に続く。

イ・ジェフン記者nomad@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/410543.html 訳J.S