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"水質汚染 防ぐための工事は嘘"

原文入力:2010-03-08午後07:03:27(2314字)
共同企画 連続インタビュー/パク・チャングン市民環境研究所長
‘堰積んで水質解決’話にならない

←運河反対全国教授会と大韓河川学会が24日午前、ソウル プレスセンターで開いた4大河川事業関連記者懇談会で、パク・チャングン関東大教授(左から2人目)が4大河川事業の適正予算に対する見解を明らかにしている。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

<ハンギョレ>とともに4大河川緊急点検共同企画に参加した専門家と宗教家たちは、私たちの民族の乳腺である生命の川が十分な事前調査や対策なしに掘り返されていることに深い憂慮を現わした。共同企画に参加する各団体の人々の意見を聞くインタビューを何回かに分けてのせる。/編集者 注

環境運動連合市民環境研究所長のパク・チャングン関東大教授(土木工学)は 「政府の4大河川事業がこのまま推進される場合、環境破壊と水質汚染を元に戻すことはできない」とし「今すぐにでも工事を中断し事業全般を再議論しなければならない」と話した。彼は特に政府がこういう専門家たちの憂慮に対して知らぬフリで一貫しているのは、李明博大統領の任期内に運河の初期段階を作るという意図のためだと指摘した。

1993年に設立された市民環境研究所は1982年我が国環境運動の最初である公害研究所を母胎にスタートし、現在全国に8ヶの研究所を置き環境問題を研究してきた専門市民団体だ。

パク教授は7日<ハンギョレ>っと会った席で、李明博政府が4大河川事業を推進する根拠に挙げている△水不足△水質悪化△洪水被害などは全て事実無根だと指摘した。

パク教授は4大河川事業推進の核心論理である水不足問題に対して 「李明博政府は我が国を国連が定めた水不足国家というが、国連ではそのような意見を開陳したことはない」と批判した。また政府が水不足の根拠として掲げる水資源長期総合計画の水不足量は、過去37年間の最大日照り年を基準としたものだと主張した。李明博政府のこういう主張とは異なり、2006年国土海洋部と水資源公社は去る40年間、我が国に水不足現象がなかったという分析を出すこともした。

河の水質が悪化したという政府主張に対しても 「4大河川本流の65%が生物学的酸素要求量指標で1等級であり、むしろ汚染が激しいのは4大河川支流」と反論した。彼は堰を積めば水が汚染されるのは常識とし、実際に漢江の新谷・チャムシル堰と洛東江河口堰のように堰やダムによって封じ込められた水の汚染度が深刻な水準だと話した。これとは反対に 「蔚山,太和江と高陽市,曲陵川の堰を撤去した後に水が澄んだ」として「曲陵川の場合、堰が撤去された後に生物学的酸素要求量と総燐などの水質指標が3~4倍ほど改善された」と主張した。

それでも政府は無条件に堰を積んだ後、年間2500億ウォンの予算を投じ淀んだ水に対する水質問題を解決すると話している。パク教授は 「これは病気にさせてで薬をあげるようなもので非効率的なこと」と批判した。数兆ウォンの天文学的な建設費用がかかる堰を建設しなければ簡単なのに、たまった水の水質を改善するために使わないですませられる数千億ウォンのお金を追加で投じようとする理由を理解できないということだ。
洪水被害に対してもパク教授は 「4大河川本流の国家河川で発生する洪水被害額は3.4%未満」として「我が国の洪水は4大河川本流ではなく山間渓谷や支流で主に起きた」と指摘した。

パク教授は 「政府がこういうごり押し主張をして4大河川に堰を積み川底を6mの深さに掘りおこそうとしている」として「このように大規模に川を暴けば汚染物質と浮遊物質で水質汚染はもちろん、生態系破壊という元に戻すことのできない結果をむかえることになるだろう」と憂慮した。彼は「洛東江の慶北,安東~釜山まで330km区間を6.5mの深みに浚渫する場合、4億4千万立方Mの砂が出てくるが、これは京釜高速道路区間に15階建てアパートの高さに積む程の多い量」として、「いったい我が国が150~200年ほど使えるこの多くの砂をどのようにしようとするのか分からない」と首をひねった。

パク教授は 「政府がこういう重大な問題に対する徹底した検討なしに事業を一方的に進行させ、大韓河川学会など専門家たちが批判を止めないでいる」 としつつ 「政府はこういう見解に耳を傾けるどころか逆にこの事業に批判的な専門家たちを‘反対のための反対をしている’と追い立てている」 と批判した。彼は多くの専門家たちが今は色々な理由で言葉を慎んでいるが、4大河川事業が大きな問題があるという考えは皆終始一貫していると付け加えた。

政府がこのように無理に4大河川事業を強行する理由に対して、パク教授は「結局、大運河へ行く礎石をイ大統領任期内に磨いておこうとする意図ではないか」と分析した。彼は「政府が浸水被害を憂慮し洛東江咸安堰の高さを2.5m低くすると話しながらも、咸安堰の川底を再び2.5mも深く掘ると計画を変えた」とし「これは船を出すための水深である6mを維持しようとする意図と見える」と話した。国土海洋部は大運河広報資料で川に船が通うには水深が6mはなければならないと明らかにした経緯がある。

クォン・ウンジュン記者 details@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/408788.html 訳J.S