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無償給食, 地方選挙戦を揺さぶる

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/408602.html

原文入力:2010-03-07午後08:27:20(1720字)
給食運動 市民団体 16日 連帯機構 出帆
子供たちの福祉問題が地方選挙の核心に

キル・ユンヒョン記者,キム・ミンギョン記者

来る6月、地方選挙に出ることにしたイ・チャンニム(33)ソウル,道峰区区議員予備候補は‘市民候補’だ。どの政党にも属さない。女性民友会・ハンサルリム・正しい教育父母会と‘ニコニコ小さな図書館’,道峰市民会などの草の根団体が彼の支持基盤だ。彼は「道峰では草の根団体が各自の領域で活動し地方選挙の度に市民候補を出馬させる伝統を守ってきた」と話した。

彼の地方選挙挑戦は今回が2回目だ。彼は2006年にも給食問題をイシューとして掲げ区議員に挑戦状を出した。現場の反応は熱かった。投票権がない中・高校生たちが携帯電話で食板(給食用食器)を撮り‘チャンニムおじさん、これちょっと変えて下さい’という携帯メールを送ってきたりし、父母たちは‘本当に良く働く’として肩を担いでくれた。しかしイ氏は結局ハンナラ党‘旋風’に勝つことはできなかった。イ氏は 「この間、地方選挙では‘草の根民主主義’の拡散という地方自治制の導入趣旨とは異なり、中央政治の風に巻き込まれる姿が繰り返されてきた」と話した。

それでも再挑戦を決心することになった理由は、やはり給食のためだ。落選と給食運動失敗のつらい記憶と、全国各地で新しく大きくなっていく無償給食要求が彼を再び呼び出した。

2000年代に入り学校給食場で大型食中毒事故が相次いで起きるや、全国的に△直営給食△優秀・親環境農産物使用△無償給食の3原則を掲げた学校給食運動が始まった。道峰ではすでに2人の市民候補が区議会に進出しており、運動がやりやすかった。道峰区は 「条例は負担になるとして予算を作りモデル事業をしよう」とし2006年に5000万ウォンの予算を編成した。しかし2006年選挙で市民議員たちが全員落選するやこのお金は‘不用’処理されてしまった。

イ氏の選挙事務室で会った主婦チョン・ミラ(45)氏は 「低迷していた給食運動が2008年ろうそく集会以後にまた活気を帯び始めた」と話した。道峰地域の草の根活動家たちはロウソクのあかりを持ち光化門を訪ね 「私たちも何かしてみよう」と意見を集約した。学校給食支援条例制定を2009年上半期集中事業として、結局 昨年11月に親環境給食条例を通過させた。

他の地域でも給食運動が以前の活気を取り戻している。2003~2005年ソウルの九老・金川・蘆原・東大門・麻浦・龍山・恩平区で市民署名を集め推進された条例が2006年には会期満了で廃棄されたり投票の末に否決された。だが今は地方自治体議員らが互いに立ち上がり議員発議をしている。ろうそく集会前に1ヶ区に過ぎなかったソウルの学校給食条例は7日現在11ヶ区に増えた。

活力を得た給食運動は6月地方選挙を本格的にねらっている。去る4日、iCOOP生活協同組合,正しい教育父母会,安全な無償給食国民運動本部などは無償給食問題を今回の地方選挙の核心議題とするために、2008年の‘狂牛病国民対策会議’のような一時的共同機構を作ることで意見を集約した。この機構は来る16日に出帆する。

2002年に進歩政党出身として初めてソウル市議会に進出したシム・ジェオク議員は「地方選挙で進歩陣営は住民たちの実生活と触れ合いながら、よりマシな社会に進む進歩的生活イシューを提起しなければならない」とし「この間の失敗を教訓にし今後はある程度方向を見定めるようだ」と話した。ホン・ソンテ尚志大教授(社会学)も 「生活の基本問題を解決しようという‘2008年ロウソクのあかり’の影響を受け、地方選挙史上初めて無償給食を取り上げた生活イシューが選挙の核心になっている」と明らかにした。

キル・ユンヒョン,キム・ミンギョン記者 charisma@hani.co.kr

原文: 訳J.S