原文入力:2010-03-05午後09:13:05(1442字)
‘時局宣言教師’裁判所判決 交錯いるにも関わらず…
検察, 職務遺棄疑惑 適用
弁護人 "懲戒保留 理由 無視"
ホン・ヨンドク記者
キム・サンゴン(60)京畿道教育長が職務遺棄疑惑で不拘束起訴された。
キム教育長の弁護団は "教育自治の趣旨を全面否定する検察の恣意的決定" と明らかにし、野党と市民団体らは地方選挙を控えた李明博政府の‘標的起訴’として反発した。
水原地検公安部(部長 ピョン・チャンフン)は5日、時局宣言教師15人の懲戒を先送りしたキム教育長を職務遺棄疑惑で不拘束起訴した。検察が職務遺棄疑惑で現職教育長を起訴したのは今回が初めてだ。
キム教育長は昨年6月等2度にわたり時局宣言を主導した全国教職員労働組合教師の内、京畿地域教師15人に対する検察の起訴を通報されても懲戒委員会に懲戒議決を要求しなかった疑惑を受けている。
検察はこの根拠で 「現行教育公務員懲戒令に捜査機関から公務員犯罪処分結果通知書を受けた教育機関の長は相当な理由がない限り1ヶ月以内に管轄懲戒委員会に懲戒議決を要求しなければならない」という規定を挙げた。
ユン・ガプクン2次長検事は 「教師たちの時局宣言が関連法に違反し、検察のこのような犯罪事実を通報されたキム教育長は昨年11月1日までに該当教師たちを懲戒委員会に回付するべきところ(しなくて)を違反した」とし「キム教育長の職務遺棄疑惑は懲戒をしなかったためではなく懲戒依頼をしなかったためだ」と話した。
ユン次長は引き続き「キム教育長が時局宣言教師たちに対する懲戒を保留すると言ったが、総合的に検討した結果 懲戒する意思がないことと判断された」 とし 「法治確立過程で前例になりかねないために(起訴せずに)見逃すことはできなかった」と話した。
これに対しキム教育長弁護団のキム・チルチュン弁護士は 「有無罪判断が交錯しているが、時局宣言が表現の自由という基本的人権の行使と見る判決も出てきており、当初こういう論議を勘案し裁判所の最終判決を考慮し懲戒議決要求可否を最終決定するというなどの懲戒保留の‘相当な理由’が無視してキム教育長が結局は懲戒をしないという(検察の)予断が作用された無理な起訴」と話した。
‘キム・サンゴン教育長弾圧阻止のための共同対策委員会’はこの日午後、水原地検庁舎前で記者会見を行い 「検察が有罪確定時は職位喪失だと云々する行為は、今回の起訴が地方選挙を控え投票行為に影響を及ぼそうとする標的起訴であることを物語っている」と主張した。オ・ドンソク亜洲大教授(法学)は 「教育科学技術部の京畿道教育庁に対する前例のない総合監査が実施中で、そのうえ検察までが加勢しキム教育長を不拘束起訴するのは、この政権がキム・サンゴン殺しに出たことを示している」 と話した。
シム・サンジョン前進歩新党代表も声明を出し「裁判所ですら無罪宣告を受けている教師たちの時局宣言を口実にして、キム教育長を不拘束起訴したことは政治弾圧であり地方選挙でキム教育長の教育革新が広がることを防ぐための選挙工作」と主張した。
水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr
原文: 訳J.S