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ゲーム中毒の両親のため…3ヶ月の赤ん坊 飢えて死亡

原文入力:2010-03-04午前09:03:03(1257字)
居間に一人 放置 一日 6~12時間‘ネットカフェ暮らし’
逃走5ヶ月ぶりに検挙…警察, 拘束令状 申請

キム・キソン記者

ママは来なかった。あまりにもお腹がすいて声帯が破れるほど泣いたけど、パパも来てくれなかった。ある日は6時間、またある日には12時間もおっぱいが飲めなかった。しかし非情な両親は生後3ヶ月の娘を無視した。飢えに疲れ果てた赤ん坊は徐々に枯れてゆき結局、命を失った。
ある夫婦がインターネット ゲーム中毒で自分たちの赤ん坊を世話せずに結局赤ん坊を飢え死にさせるという事件が起きた。

2008年インターネット チャットを通じて会い結婚した夫キム・某(41)氏と夫人キム・某(25)氏夫妻は昨年6月2日、京畿道楊州で娘をもうけた。赤ん坊は一緒に暮らす祖母と母方の祖父の世話まで受けて可愛く育った。しかし、この赤ん坊の幸福は昨年9月初め、京畿道,水原に引っ越して消し飛んだ。ママもパパもインターネットゲームに中毒し、赤ん坊を世話しないのだ。彼ら夫婦は一日に最小6時間から12時間をネットカフェで過ごした。

キム氏夫妻は赤ん坊を一人で居間に置いたまま、ほとんど毎晩のように近隣のネットカフェに向かった。母乳も牛乳も十分飲むことの出来ない赤ん坊は、夜中何も飲めなかった。赤ん坊は普通一日に10回以上 乳を飲まなければならないが、この赤ん坊は一日に2~3回も難しかった。子供のからだがこのようになってもキム氏夫妻のネットカフェ通いは続き、赤ん坊は結局 昨年9月24日夜、飢えに勝てず亡くなった。翌朝ネットカフェから帰ってきたキム氏夫妻はおびえこれを警察に申告した。

当時、キム氏は 「朝、赤ん坊が起きず確認してみると死んでいた」と警察で述べた。現場に出動した警察官らは亡くなった赤ん坊が‘ミイラ’のように乾いていた点に疑いをもち、国立科学捜査研究所に解剖検査を依頼した。一ヶ月後に出てきた解剖検査結果は‘長時間食物を摂取できず餓死したものと見られる’という内容だった。

警察は直ちにキム氏夫妻の逮捕に出たが、赤ん坊が亡くなり2日後に葬儀を行ったこの夫妻はすでに潜伏した状態だった。警察はこれらを追跡し5ヶ月ぶりの去る2日に逮捕した。妻の実家などに隠れていて捕まった2人は警察の調査に対し 「罪悪感のために去る5ヶ月間ネットカフェに行かなかった」 と述べた。

京畿道,水原西部警察署は3日、遺棄致死疑惑でキム氏夫妻に対し拘束令状を申請した。事件を担当したハン・サンユン水原西部署強力チーム長は 「亡くなった赤ん坊の姿があたかも飢えに苦しむ貧しい国の子供のようだった」と話した。

水原/キム・キソン記者 player009@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/408073.html 訳J.S