原文入力:2010-03-02午後10:33:19(1345字)
錦江水路 230余km 現場調査
←2日午後、忠南扶余郡の錦江水辺で4大河川事業の中で扶余堰建設工事が行われている。扶余堰工事によりこの一帯に散在している百済遺跡のき損・水葬が憂慮されている。 ユ・ウォンイル議員室提供
4大河川事業錦江区間に突然追加され設置中の‘大德堰’が周辺環境と水の利用に悪影響を及ぼすと予想された。また錦南堰(燕岐)と錦江堰(公州),扶余堰も錦江の水質を悪化させ、この地域の百済遺跡を損傷する可能性が大きいという指摘が出た。
2日、創造韓国党ユ・ウォンイル議員と市民環境研究所,大田忠南緑色連合などは共同で大田,新灘津の大德堰建設現場から忠南舒川の錦江河口堰まで錦江230km余りを移動し、4大河川事業現場を調査した。先ず突然追加された大田,大徳堰に対し批判があふれた。パク・ジョンヒョン大田忠南緑色連合事務局長は「大徳区庁の要請により追加された大德堰が設置されれば、4km上流の大清ダム調整池ダムの発電率が落ち、霧を起こして周辺公団の排出ガスとともに大気汚染を起こす可能性が高い」と憂慮した。 ユ・ウォンイル議員は「大清ダム~新灘津区間は川の生態がよく保存されたところなのに、大徳堰は生態系をかく乱し大清ダムの洪水調節を難しくさせるだろう」と加勢した。
錦南堰と錦江堰では水質汚染と生態系破壊憂慮が出てきた。ホ・ジェヨン大田大土木工学科教授は 「汚染度が本流よりさらに高い支流の甲川・美湖川が錦江と出会った後、錦南堰で閉じ込められれば温度が上がり酸素が不足することにより水質が悪くなるだろう」と話した。錦南堰が行政都市開発計画では堰の高さ3.5m,幅450mであったが、4大河川事業に含まれ堰の高さ4m,幅360mに変更された点も問題点として指摘された。チョン・ミンゴル公州大環境教育科教授は「堰を高め深さを増せば洪水被害,水質汚染,生物多様性破壊などを起こす」と話した。
かつての百済の首都に建設される錦江堰(公州)と扶余堰は百済時代の遺跡・遺物を水葬させたり損傷する可能性が高いと指摘された。ファン・ビョンウ文化連帯文化遺産委員長は「これらの堰が設置されれば、百済遺跡の公州公山城,扶余王興寺址などの地盤が弱まり、川周辺に埋められた遺物が調査されないまま水葬される」とし「1500年を経たかつての都市の雰囲気と景観を生かそうとするなら、ここに堰を建設してはならない」と話した。
錦江河口に達し専門家たちは4大河川河口に設置された河口堰や堰をなくしてこそ川が生き返ると強調した。ホ・ジェヨン教授は「堰止められた4大河川が腐るだろうという憂慮は錦江河口堰ですでに確認することができる」とし「水質を改善し魚を呼びもどそうとするなら堰を作るのではなく、河口堰を開放し川と海が互いにまみえるようにしなければならない」と話した。
清州/オ・ユンジュ記者 sting@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/407692.html 訳J.S