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市民団体ら "時代錯誤…139ヶ国 死刑廃止"

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/406849.html

原文入力:2010-02-26午前07:36:01(1321字)
市民団体 反応
"被害者人権保護を先に解決すべき"
国際アムネスティ "深い失望感 感じる"

ホン・ソクチェ記者,ソン・ギョンファ記者

25日憲法裁判所が死刑制度に合憲決定を下し‘死刑制度廃止’を要求してきた宗教・人権・市民団体らは "人間の生命権を正面から否認した時代錯誤的判決" として反発した。

6ヶ宗教団体で構成された‘死刑廃止汎宗教連合’と国際アムネスティ韓国支部,民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)等13団体はこの日、ソウル,斎洞の憲法裁判所前で記者会見を行い "死刑制度は国民の生命を保護しなければならない国家が強制的に国民の生命を奪う矛盾的な制度" とし "反生命・反人権的な決定を下した" と主張した。

これらは声明で "憲法裁判所の決定は憲法10条(‘すべての国民は人間としての尊厳と価値を持つ’)とも正面から外れる" とし "国連事務総長を輩出し国連人権理事会の理事国でもある韓国の国際的地位にもダメージを与えた" と批判した。これらは続けて "憲法裁判所の決定が‘死刑執行再開’とは無関係であり死刑執行を10年以上行わず‘事実上の死刑廃止国’となった国家的地位を継続して守って行かなければならない" とし "国会が立ち上がり‘死刑廃止特別法’を通じ死刑を制度的に廃止しなければならない" と明らかにした。

これらは憲法裁判所の決定が死刑制度を廃止する国際的流れとかけ離れたものだと強調した。2008年国際アムネスティの調査結果、世界197ヶ国中で139ヶ国が制度的にまたは実質的に死刑制度をなくし、1999~2008年に死刑を執行したことがある58ヶ国の2倍を越えている現実を考慮しなかったということだ。国際アムネスティはこの日、報道資料を通じて "大韓民国憲法裁判所が死刑制度を存続するよう決めたことに深い失望感を感じる" と明らかにした。ホ・イルテ韓国死刑廃止運動協議会共同会長は "世界的な笑いものになるほどの時代錯誤的決定に驚くばかり" と話した。

大韓弁護士協会(弁協)も論評して遺憾を表明する一方、早期に国会が死刑制度特別法を通過させることを要求した。弁協は "政府は死刑未執行者57人に対する執行を急がず、国会は140ヶ余りの法律に散在された死刑制度を一括廃止する特別法を早く制定しなければならない" と主張した。

反面、強力犯罪に対する事前抑止力と予防効果があるという理由で死刑制度存続を歓迎する声も少なくなかった。死刑制度存続を主張する正しい社会市民会議チョン・ヒギョン政策室長は "犯罪人の人権保護は一歩進んだが、実際被害者の人権は停滞状態" とし "死刑制度は国民的な共感とかけ離れたものではないだけに漸進的に解決していくべき問題と見る" と話した。ホン・ソクチェ,ソン・ギョンファ記者 forchis@hani.co.kr

原文: 訳J.S