原文入力:2010-02-23午後07:35:46(1694字)
洛東江22工区 仮防水の内側で‘構造物基礎工事完了’
"敷地掘削工事だけ進行中" 国土部発表 嘘と判明
ソン・ホジン記者
←慶南地域住民と市民社会団体などで構成された‘4大河川事業阻止および洛東江守り慶南本部’会員たちが23日午後、慶南,昌原市,新月洞,洛東江流域環境庁前で「4大河川事業が浸水被害と水質汚染を招く」として工事中止を要求している。 昌原/連合ニュース
民主党キム・ジンエ,イ・チャニョル議員が去る19日‘達城堰’が建設される洛東江22工区現場を視察した。おりしもチョン・ジョンファン国土海洋部長官もこの日こちらを訪問することにしていたためか、現場には報告用に‘事業推進経過’等の資料が準備されていた。その内容をそのまま報告を受けることになった議員たちは‘2月18日構造物基礎工事完了’という意外な部分に目が止まった。
直接、工事現場を見て回った議員たちは‘仮防水’(川の中で工事するために水を防いでおいたところ)の中に、すでに堰の下段セメント作業などが終わったのを見て驚いた。
堰の崩壊危険などを検証するための水理模型実験の最終結果が出るまで堰構造物の工事をしないという国土部の主張とは異なり、堰工事が進行中だったため安全性論難に火が付いた。特に達城堰水理模型実験の中間報告書が安全性危険を警告したにも関わらず工事を強行していて安全憂慮が拡大している。
キム・ジンエ議員は23日、国会国土海洋委全体会議で「洛東江達城堰ですでに堰構造物基礎工事まで完了していた」として「水理模型実験結果と関係ない仮防水,基礎の敷地掘削工事だけが進行中という国土部の話も嘘であることが確認された」と主張した。
仮防水内部に堰構造物基礎工事がなされたということは、この間の国土部の主張とも食い違う。国土部は去る7日、報道資料を出し「4大河川16ヶ堰の内、去る8月に実験が終わった錦江錦南堰を除く15ヶの堰に対する水理模型実験を3月末までに完了する予定であり、現在施行中の工事は水理模型実験と関連がない仮防水,基礎の場所掘削など」と明らかにした。去る20日の報道資料でも「堰構造物など実験結果と関連がある工事は実験結果導出時期と連係するだろう」と説明してきた。
堰構造物基礎工事がなされたことに対し、達城堰工事を引き受けた水資源公社側はキム議員に送った資料で「仮防水,内部構造物は堰の前段階までの構造物であり、去る12日に出てきた達城堰に対する水理模型実験中間実験結果で設計が適正なことが分かった」と説明した。この日、国土委に出てきたシム・ミョンピル4大河川再生推進本部長も「水理模型実験中間結果を反映し進行している」と話した。
しかし、キム・ジンエ議員が確保した達城堰水理模型実験中間報告書でさえ「(達城堰に建てることになる)橋脚による渦流(川の水がくるくる回る現象)のために、周辺構造物の安全性に問題になりうる場合があるので検討が必要だ」とし憂慮を提起している。パク・チャングン関東大教授(土木工学)は「去る30年間、主要河川構造物工事で水理模型実験が終わる前に工事を進めた前例がない」とし「実験結果が出る前まで工事を中断するのが正しい」と話した。
一方、この日の国土委では4大河川事業後、洛東江に2万7000t級船舶まで浮かべることができ、4大河川事業が‘大運河前段階’と疑われるという主張も出てきた。
キム・ヨンファン民主党議員は「洛東江河口堰から漆谷堰まで水深6m,亀尾堰から安東ダムまで4mの水深になるように河底を掘るというが、ヨーロッパの主要内陸水路等級基準に当てはめれば水深6mは理論的に最大2万7000t級船舶が通行できヨーロッパ水路等級中、最高の7等級に該当する」と話した。
ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/406255.html 訳J.S