原文入力: 2009-01-19午前09:49:15
‘70m越えてこそ本来の機能’ なのに58mで建設
ソウル空港 安全基準適用公平性論難
周辺アパートより低く住民被害憂慮
キム・キソン記者
京畿,城南市,板橋新都市に建設中のゴミ焼却場煙突がソウル空港の飛行安全を威嚇するという空軍の指摘で近隣アパートより低い地上58mで建設されていることが確認された。城南市は高さ555mの第2ロッテワールド建設を許可するためにソウル空港滑走路の角度まで変えたのと比較する時、公平性が保たれないと政府を批判している。
韓国土地公社は2007年1月から京釜高速道路,板橋出入り口のすぐそばに板橋新都市ゴミ焼却場(板橋クリーンタワー)を建設している。5月完工するこの焼却場煙突には展望台など市民便宜施設も共に入る。
しかし土地公社はこの焼却場の煙突が本来の機能を発揮できる最小高さである70mより12m低い58mとして作っている。この施設ができる地域は軍用航空基地法上の飛行安全2区域なので建築物の高さが海抜103m以下に制限されているが、そこの海抜が45mなので煙突の最大高さは58mにせざるを得ないためだ。
その結果、この煙突の高さは飛行安全2区域に含まれなかった周辺東板橋地域の高層アパート(海抜108~128m)より低く気温が下がったり気圧が低い日には焼却場から出た水蒸気と煙が周辺アパート地域に広がることは避けられない。これに伴い城南市は韓国土地公社に煙突施設補強を要求し、土地公社は現在22億ウォンを追加投入し‘白煙低減装置’建設工事をしている。板橋ゴミ焼却施設建設費用は480億ウォン余りだ。
城南市のある関係者は「政府と軍が滑走路角度まで変えて財閥が作る超高層商業建物の建築を助けていながら、本来市民の健康や生活と直結した公共施設には厳格な定規を突きつけ数十億ウォンを浪費させている」として「今回の懸案は財閥と一般市民を見る政府の‘目の高さ’を見せている」と指摘した。
これに対してソウル空港関係者は「ゴミ焼却場の煙突は明確に飛行安全区域に含まれているため高度制限で例外を作ることはできない」として「すでに2007年4月煙突高さ問題を含めて板橋新都市一帯の建築物高さに対する協議を終えている」と話した。
一方、城南市は昨年6月頃から盆唐と城南市街地の境界である中院区(チュンウォング),麗水洞(ヨスドン)一帯に展望台と象徴塔建設を推進しているがソウル空港飛行安全区域のために事業推進に困難に見舞われている。また市は2005年10月178億ウォンをかけてソウル空港近隣を通過する1.1kmの炭川辺道路を開設したが空軍はこの道路中の270mが飛行安全1区域を50m余り侵したという理由で2年間閉鎖させた。2001年に作った炭川総合運動場照明塔設置についても空軍がソウル空港飛行安全を脅かすとし、角度を変え明るさを低くしろと要求して城南市が受け入れたことがある。 城南/キム・キソン記者player009@hani.co.kr