21日に打ち上げられたヌリ号はミッションを100%完了したわけではないが、来年5月に予定されている打ち上げ日程は予定通り行われる。国家宇宙委員会は今年8月、ヌリ号の1回目の打ち上げ日程を確定する際、2回目の打ち上げも来年5月19日に暫定的に確定した。科学技術情報通信部のクォン・ヒョンジュン巨大公共研究政策官は、「1回目の打ち上げの成否にかかわらず、2回目の打ち上げはそのまま進める」と述べた。
これまで自力で打ち上げに成功した9カ国のうち、最初の打ち上げで成功を収めた国は旧ソ連(1957年)、フランス(1965年)、イスラエル(1988年)の3カ国だけだ。日本の場合、1966年から69年まで4回の失敗の末に成功し、フランス、イギリス、ドイツの3カ国が共同で開発したロケットも1968年から4年にわたって失敗を繰り返した。
今回のヌリ号の初打ち上げと来年5月の2回目の打ち上げは、厳密に言えば「リハーサル」に近い。ロケットが運送手段としてきちんと作動するかどうかを点検する段階なので、現場では「打ち上げ実験」と呼ばれている。今回はダミー衛星だけを載せ、2回目にも200キロの小型衛星と1.3トンのダミー衛星を搭載する予定だ。
ヌリ号の本格的な運用は、1・2回目の打ち上げ実験の成否にかかわらず来年末から始まる。来年12月に予定された3回目の打ち上げには、初めて実際に運用する次世代小型衛星2号が搭載される。2024年の4回目には、次世代中型衛星3号と超小型衛星1号が一緒に搭載される。2026年の第5回と2027年の6回目には、それぞれ小型衛星5基と6基が搭載される。次世代小型衛星2号を開発しているKAISTのチャン・テソン責任研究員は「技術的信頼度を確保するため、繰り返し打ち上げを実施する必要がある。また、多重衛星打ち上げ技術も確保しなければならない」と述べた。