原文入力:2009-01-16午前09:02:14
軍疑問死委, 真相究明決定出る
“国家の反人権的な暴力・苛酷な行為で死亡”
遺族たち国家相手に損害賠償請求`の道開かれる
クォン・オソン記者
1970~80年代宗教的な理由で銃を執ることを拒否し軍隊内暴力で亡くなったり自殺した人々に対して国家の責任を認める国家機関として初めての真相究明が決定された。
軍疑問死真相究明委員会(軍疑問委)は1975年軍で死亡したキム・ジョンシク氏など‘エホバの証人’信者5人の遺族などが出した陳情事件に対して「国家の反人権的暴力と苛酷行為で亡くなった点が認められる」と15日明らかにした。軍疑問委は決定文で「これらの死亡はエホバの証人信者として宗教的良心を守ろうとする過程で軍および国家の反人権的暴力により死亡に至ったもので、国家はこれらの死亡に対する責任がある」として「軍関係者らがこれらに加えた殴打と苛酷行為は人間の良心(宗教)に対し強制・強要しようとする行為であり国際規約が定めた明白な拷問であり、憲法で保障する良心の自由を深刻に侵害する反憲法的で反人権的行為」と判断した。
軍疑問委が‘国家暴力による死亡者’と認めた犠牲者らはキム氏(1975年死亡)とイ・チュンギル(1976年〃),チョン・サンボク(1976年〃),キム・ソンテ(1981年〃),キム・ヨングン(1985年〃)氏だ。軍疑問委関係者は「軍はこれらを‘訓練中死亡’,‘心的負担にともなう自殺’等として処理したが、調査ぼ結果、強制徴集されて軍事訓練を拒否して深刻な殴打と拷問に苦しめられたことが分かった」と話した。今回の決定で犠牲者遺族たちは国家を相手に損害賠償を請求できる道が開かれることになった。
ハン・ホング聖公会大教授は「今回の決定は良心的兵役拒否で暴力と拘束のくびきを体験してきたエホバの証人に対する名誉回復の意味がある」として「代替服務制を導入して今でもこれらに続いている‘国家の暴力’を一日も早くなくさなければならない」と話した。 クォン・オソン記者 sage5th@hani.co.kr