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膨らんだ‘ハン・サンリュル疑惑’…苦しい検察

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/389323.html

原文入力:2009-11-23午後07:13:31
‘官職売買’‘与党実力者 関与’等 捜査世論に負担
ハン・サンリュル 帰国 勧奨…チョン・グンピョ夫妻 非公開調査

ソク・ジンファン記者

23日検察のある幹部はハン・サンリュル前国税庁長について「飲み込むことも吐きだすことも難しい、これこそ‘深刻な問題’」と表現した。ハン前庁長を巡る多くの疑惑に世論の関心が集まっているが、検察の立場ではこれを調査することも、手を引くこともできない苦しい立場という意味だ。
ハン前庁長は‘パク・ヨンチャ前テグァン実業会長を標的税務調査した’,‘新政府になって与党の実力者に再任ロビーを行った’,‘次長時期に当時の国税庁長に絵画ロビーを行った’等、幾重にも重なる疑惑を買っている。去る22日にはアン・ウォング(49・拘束)国税庁局長の夫人ホン・ヘギョン(49)氏が‘ハン前庁長が2007年12月に政界の実力者に渡す3億ウォンを要求した’とし具体的な情況を暴露し‘官職売買’疑惑まで追加された状態だ。

検察としてはアン局長捜査と分離しにくいこういう疑惑を明らかにしなければならない責任を抱え込むことになった。特に国税庁幹部の官職売買行為はそれ自体で大きな波紋を作り出す懸案でもある。捜査チームの動きも忙しくなった。

まずソウル中央地検は最近チョン・グンピョ前国税庁長(議政府刑務所収監中)と彼の夫人を庁舎に呼び調査した。2007年当時、次長だったハン前庁長がチョン・グンピョ庁長に人事請託をして高価な絵画(チェ・ウクキョン画伯の‘鶴洞村’)を渡したという疑惑を調査するためだ。チョン・グンピョ庁長は「絵画の存在も知らなかった」と否認したと知られたが、彼の夫人は去る1月言論インタビューで「夫婦同伴夕食会の席で絵を受け取った」と話した経緯がある。

検察はまたハン前庁長の弁護人に最近「検察に出向いて調査を受けなければならない」という意を伝え去る3月以後、米国に留まっている彼の帰国を勧奨している。‘パク・ヨンチャ ゲート’捜査の時にもついに書面調査で持ちこたえた人物なので今回帰国するのか注目される。

今後の捜査に対する展望は交錯している。検察内外では捜査チームの最近の動きから推し量り、ハン前庁長を巡る疑惑全般に捜査が拡大することは難しいと見る視角が多い。告発状が受け取られ、すでにソウル中央地検特捜2部で捜査している‘鶴洞村の絵画ロビー疑惑’だけを制限的に調べる可能性が大きいということだ。こういう展望が出てくる背景には「ハン前庁長が政権核心部を攻撃できる多様なカードを持っているのではないか」という分析が基礎にある。

反面、拘束されたアン局長側が予告したようにハン前庁長が再任などのためにお金を渡そうとした李明博政府の与党実力者が誰なのかを公開したり、具体的物証を暴露する場合には事情は変わる可能性がある。しかも今回の機会に‘国税庁の政権顔色伺いや後進的な官職売買を根絶しなければならない’という世論が高まっているという点も検察には負担だ。

ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr

原文: 訳J.S