本文に移動

5ヶ月残した真実和解委‘右向け右’?

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/388992.html

原文入力:2009-11-21午前10:19:15
新委員長に保守指向イ・ヨンジョ委員 内定
常任委員後任には‘ニューライト’キム・ヨンジク教授

キム・ミンギョン記者

来る30日に任期が終わるアン・ビョンウク‘真実・和解のための過去史整理委員会’(真実和解委)委員長の後任にイ・ヨンジョ真実和解委常任委員が、来月の初めに退任するキム・ドンチュン常任委員の後任にはキム・ヨンジク誠信女子大教授(政治外交学)が各々内定したと知られた。2人はともに保守指向市民団体で主導的に活動した経歴があり、真実和解委が保守化するのではないかという憂慮が出てきている。

真実和解委関係者は20日「大統領府が大統領指名権をもつアン・ビョンウク委員長の後任にイ・ヨンジョ常任委員を、キム・ドンチュン常任委員の後任にはキム・ヨンジク教授を任命することに決めたと理解している」と話した。2005年にハンナラ党の指名を受けたイ・ヨンジョ常任委員(慶煕大国際大学院教授)は、この間抗日独立運動などの真実を糾明する民族独立糾明委員会を受け持ってきた。キム・ヨンジク教授はキム・ドンチュン常任委員が担当してきた韓国戦争期における民間人集団虐殺問題を扱う集団犠牲糾明委員会を引き受けると伝えられた。これらの任期は真実和解委調査期間が来年4月に終わった後、資料整理などのために追加された来年10月までだが、調査期間の延長有無によりさらに長くなることもある。

イ常任委員は保守指向の‘正しい社会のための市民会議’で事務総長を、キム教授はニューライト学者らで構成された‘ニューライト シンクネット’で常任執行委員を引き受けた経歴がある。

特にイ常任委員は2004年17代総選挙でハンナラ党の京畿城南盆唐甲選挙区の公認を申請し脱落した後、翌年常任委員となった。当時、ハンナラ党推薦持分の常任委員3人が、全て公認から脱落した人物で埋められ‘報恩人事’という批判を受けた。またキム教授は歴史教科書論難を呼び起こした<代案教科書韓国近・現代史>に著者として参与し、去る5月に開かれたろうそく集会討論会では「韓国の親北主義者らがろうそく集会に集結し、李明博政府を強打するためにあらゆる手段を総動員し群衆を扇動した」と主張し論難を産んだ。

2人の内定の知らせに対しフォーラム‘真実と正義’のソ・ウヨン事務局長は「韓国戦争期の民間人虐殺と歴代政府の人権侵害問題を主に扱ってきた真実和解委の性格が変わる可能性が高い」とし「真実和解委に対する期待を取り下げざるを得ないかも知れない」と話した。真実和解委関係者も「4年間仕事をして内部事情をよく知っている人が委員長になるという点で幸いなこともあるが、真実和解委が保守化されるかも知れないという憂慮が大きくなっている」 と明らかにした。

キム・ミンギョン記者salmat@hani.co.kr

原文: 訳J.S