共に民主党のイ・ヘチャン代表が、今年4月の総選挙に備えた人材スカウトの記者会見で「私の娘もキャリア断絶者だが、キャリアが断絶した後、何かを頑張ってやるということがない」と述べたことについて、キャリア断絶問題を個人の努力不足にのせいにする不適切な発言だと市民団体が批判した。
市民団体「政治する母親たち」は9日、声明を出し「(イ代表の発言は)社会構造的矛盾によってキャリア断絶という非自発的な選択を強要される女性養育者たちの現実についてほんの少しでも理解があるなら、決して口に出すことのできない失言」だとし、即時謝罪を要求した。
彼らは「私たちは皆、キャリア断絶が個人の問題ではなく、過度な労働時間、仕事と家庭のバランスを取ること難しくする社会風土、養育者が自ら子どもの面倒を見ることが難しい構造に関係していることを知っている。にもかかわらず、イ・ヘチャン党代表と民主党は、これを個人の克服の物語に限定し、今この瞬間にも子育ての困難さのためキャリアが断絶したり、岐路に立たされたりしている女性たちに『あなたは頑張っていない』人だという冷笑を露骨に浴びせた」とし、「『82年生まれキム・ジヨン』に『とにかく努力』を要求する民主党の低級な認識レベルが嘆かわしい」と指摘した。また、「政党活動で1人の人材スカウトよりも重要なのは、時代の要求を読み取る能力だ」とし、今からでもキャリア断絶現象の原因を徹底的に分析し、政治的解決策を示すことを求めた。
イ代表は9日に、6番目のスカウト人材としてホン・ジョンミン・ローストーリー(Law Story)代表を紹介し、「エリートの人生を生きてきたように見えるが、話を聞いてみるとそうでもない。家庭の状況が困難で経済学者としての夢を諦め、子育てのために望まないキャリア断絶もあった」とし、「私の娘と同い年だが、娘とは考え方のレベルが違う。娘もキャリア断絶者だが、キャリアが断絶した後、何かを頑張ってやるということがない。ところがホン博士は一生懸命頑張ってここまで来られた」と述べた。