原文入力:2009-11-10午後01:47:09
警察 疑惑認定 5人 令状建議に "補強必要" 差し戻し
関連医学会 "資料添付公文書にも黙殺 無返答" 反発
ソン・ギョンファ記者,パク・ギョンマン記者
警察の‘肩脱臼兵役不正’捜査が特別な成果なしに足踏みをしている中で、警察が‘故意脱臼を自白した’として申請した拘束令状も検察から‘証拠をさらに補強しなければならない’として返還された事実が9日確認された。無作為召還で高圧的な捜査論難(<ハンギョレ> 6日付10面)が起きており、関連医学界でも警察の捜査方式を批判して出た。
この事件を捜査中の京畿道一山警察署は先月28日、検察に "兵役忌避容疑者203人の内、5人の被疑者らが疑惑事実を認め証拠を隠滅する恐れがある" としてこれら5人の拘束令状を申請すると通知した。だが検察は去る5日‘彼らが兵役免除を受けようとする意図があったとは言え、それを立証できる証拠が足りない’という趣旨で補強捜査を指揮した。高陽支庁関係者は「警察が考える心証と立証に差がある」としながら「補強捜査をしなければならない部分を具体的に指し示して再指揮をした」と話した。3ヶ月以上にわたり進行された捜査だが拘束令状申請などの処罰手続きさえ踏めずにいるわけだ。
検察の再指揮内容は兵役免除の意図の他に具体的な疾患内容とこれに対する手術は必要なかったという点を立証する鑑定結果が必要だということだった。
関連専門家たちも同様の見解を示している。国内肩・ヒジ関節専門医らが集まっている大韓肩肘関節学会は「診療記録など関連資料を送ってくれれば委員会を構成し鑑定するという公文書を警察に伝えたが、警察は黙殺無返答だ」として反発している。
キム・ヨンギュ大韓肩肘関節学会長(嘉泉医大 キル病院整形外科教授)は9日<ハンギョレ>との通話で 「9月中旬警察が学会に諮問を要請したが、当時専門医らがヨーロッパ学会に参加してきちんと返事できなかった」として「帰ってきた後に‘診療記録を送ってくれ’と公文書を送ったがまだ答がない」と話した。キム会長は続けて「肩手術の可否は患者の苦痛有無などにより医者の判断が違うこともある」として「だが警察捜査のために肩手術全体が不法行為のように罵倒されていて記者会見でも開き遺憾表明をしたいほど」と付け加えた。
203人の肩手術をしたという理由で警察の集中的な調査対象に上げられたソウルマディ(関節)病院側も警察の捜査方式に反発している。病院側は「2次押収捜索に来た警察官が事件とは関係のない‘看護師の薬局勤務’を問題視し現行犯逮捕すると脅し陳述を強要した」として「担当警察官が看護師に‘病院長が国家に抵抗しているが継続否認すれば病院をつぶすこともある’という話までした」と主張した。これに対し警察は「病院に付属している薬局に薬剤師を置かず看護師らが運営していたので現行犯で逮捕しようとした」として「だが兵役不正捜査過程であらわれたことであるので、ひとまず陳述書だけ受けとり後ほど兵役不正捜査と併合処理することにした」と明らかにした。 ソン・ギョンファ,パク・ギョンマン記者freehwa@hani.co.kr
原文: 訳J.S