原文入力:2009-01-12午後02:48:41
系列会社職員動員して本館前集会 総ざらい依然
申告後一回も開かず…警察は袖手傍観
キム・ソンファン記者
←自分を“三星系列会社所属”と明らかにしたある男性(右側)が去る6日夜11時45分頃、集会申告待機票を受け取るためにソウル,瑞草警察署の前で待っている。 タク・キヒョン選任記者 khtak@hani.co.kr
三星がソウル,瑞草洞の三星タウンに引越しした後も、社屋前で実際には開かない‘幽霊集会’申告を出し、他の集会を徹底的に遮断している。これは太平路社屋時期から用いた‘集会封鎖’手法であり、警察は処罰条項がないという理由で虚偽集会申告を袖手傍観している。
<ハンギョレ>が11日情報公開請求を通じてソウル,瑞草警察署に受け付けられた三星タウン一帯での集会申告内訳を確認した結果、昨年11月1日~12月31日三星タウンに入居した三星物産・三星重工業・三星電子の三社が回り番で1ヶ月以内集会申告を総ざらいしたことが分かった。休日を除き三星物産が19回,三星電子14回,三星重工業9回各々集会申告を出したが、最長720時間(30日)前に申告できる集示法規定を悪用し1ヶ月後の集会を皆先行取得したのだ。
集会申告書を見ると、これらは‘毎日、日の出から日没まで’ ‘勤務環境改善集会’等を開き、参加者らが社屋一帯を行進するとされている。特に集会場所を特定地点でなく‘三星タウン A・B・C棟ビルディング・広場および周辺歩道’と申告(地図参照)し、社屋を囲む歩道のどこでも他の集会を開くことができなくした。こういう‘総ざらい集会申告’は三星の瑞草洞社屋移転が始まった昨年の春から行われた。瑞草警察署関係者は「三星重工業と三星物産が入居した昨年初めから一日単位で集会申告がなされており、昨年末に三星電子が入居した後は三系列会社が回り番でこれを担当していると承知している」と語った。
←三星タウン前の幽霊集会申告地域
だが、三星側が申告した集会は一回も開かれなかった。三星タウンA棟後方の飲食店で働くチョ・某(29)氏は「1年半ここで仕事をしているが、三星職員たちが集会を開くのは一度も見たことない」と話した。三星社屋向い側の公認仲介士ユン・某(51)氏も「時々開かれる区庁通り清掃キャンペーン以外には三星前で集会するのを見たことがない」と話した。これに対して三星物産などは「社屋一帯集会と関連して何も確認することはできない」と明らかにした。
集会場所先行獲得のために職員らが動員されている。去る1日夜12時に瑞草警察署正門で集会申告を待っていたおよそ30代の男性は自身を「三星所属職員」と明らかにした後、「会社指示で集会申請をしに出てきた」と言った。三星職員たちは去る6日夜にも警察署で集会申告を待つ場面が目撃された。
三星の社屋一帯の集会場所先行取得のために先月30日西海岸油流出被害住民7千人余りは三星タウン向い側の江南駅交差点で抗議集会を開いた。三星物産の再下請け業者であるテソンコンヨン事業者たちも一ヶ月以上にわたり三星社屋向い側歩道で未払い賃金補償などを要求する集会を開いている。
これに対して警察は「集会は許可制でなく申告制なので虚偽申告を防いだり取り消す権限がない」として手をこまねいている。現行集示法には‘集会を開かない場合警察に事前通報しなければならない’という規定があるが、処罰条項がなくこれに違反した場合、確実に規制する方法がないということだ。現在国会には集会取り消しを通知しない場合、過怠金を賦課する内容の議員立法案が発議されている。
キム・ソンファン記者 hwany@hani.co.kr