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税関倉庫に閉じ込められた‘ユン・イサン’

原文入力:2009-09-15午前07:34:33
北韓が寄贈した胸像…政府,3ケ月超えて搬入不許可

ソン・ウォンジェ記者

←ユン・イサン/作曲家

北韓が統営市に寄贈した世界的な作曲家、故ユン・イサン(写真)の胸像搬入を政府が明確な理由もなく3ケ月を超えて不許可にしている。この胸像はユン・イサンの故郷である統営市生家跡に今年完工するユン・イサン記念館に展示される予定だが、現在は空しく仁川港物流倉庫に閉じ込められている。

統営市はこの間、何回も故人の胸像を製作・展示したが故人の姿と違うという指摘で全て撤去した。代わりに南側のユン・イサン平和財団を通じ平壌ユン・イサン音楽研究所が所蔵する正確度の高い故人の胸像を複製・寄贈してくれることを昨年末、北側に要請した。

ユン・イサン平和財団側は去る4月末にこの胸像を開城工業団地を通じて受け取ろうとしたが、通関手続きが複雑であきらめ船便で仁川港を通じて取得することにした。ユン・イサン平和財団側は去る6月4日仁川港に到着した胸像の搬入申請を統一部に出したが、統一部は現在まで搬入承認を保留している。この財団のシン・ゲリュン理事は14日「統一部は明確な理由もなく‘今のような情勢では承認しにくい’という言葉だけを繰り返している」として「韓国が産んだ世界的作曲家を南と北が共に記念することも許容できない政府の態度は納得し難い」と批判した。

これと関連して、政府内でも胸像搬入を阻むのは行き過ぎという意見が出てきたが、関係部署間調整過程で黙殺されたと分かった。

シン・ゲリュン理事は「ユン・イサン平和財団が毎年9月末に参加してきた平壌ユン・イサン音楽会参観に対する政府の承認可否も現時点では不透明だ」として「政府の態度が故人の思想と業績に対する一部の誤解に根拠を置いたものなら、音楽と文化,南北交流に関する低級な認識水準を表わしたもの」と話した。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/376772.html 訳J.S