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暁星、未認証原発変圧器11台納品…「無免許運転した格好」

登録:2018-01-30 00:53 修正:2018-01-30 07:02
ハンウル1・2号機に11台未認証製品
制御に異常が発生した時は大型原発事故の危険
癒着疑惑の韓水原「未認証知らなかった」
暁星が2014年11月の韓国水力原子力ハンウル1・2号機変圧器納品当時、品質認証を受けずに納品を強行して問題になっている。 写真はソウル麻浦区の暁星本社=イ・ジョンア記者 //ハンギョレ新聞社

 暁星(ヒョソン)の原発用変圧器入札談合および発注先である韓国水力原子力(韓水原)との癒着不正について現在警察が捜査中であるが、暁星が原発納品に必須の品質認証をちゃんと受けないまま変圧器を供給した事実が追加で確認された。 韓水原は2012年、原発に試験成績書と品質保証書を偽造した製品の納品を受けた事件で原発稼動が一時中断され、関係者が刑事処罰を受けたが、それ以後にも安全管理が相変わらずおろそかであることを示している。

 28日暁星と韓水原の言葉を総合すれば、暁星は2013年3月に韓水原の発注した慶尚北道蔚珍(ウルチン)のハンウル1・2号機原発用モールド変圧器入札でLS産電を当て馬に立てた談合により落札を受けた後、2013年5月と11月、2014年11月、2015年6月など計4回にわたって42台の変圧器を納品した。ハンギョレが暁星が大韓電気協会から発給された「原子力品質保証資格認証書」を確認した結果、2014年11月に納品した11台の変圧器は認証書を受けていないことが分かった。 暁星は2013年10月8日に超高圧変圧器とその他の電気機器を生産する昌原(チャンウォン)第1・第4工場に対しては3年周期でなされる資格認証更新を規定通り行なったが、問題のハンウル原発に納品したモールド変圧器を生産する第2工場は認証更新がなされていなかった。

 変圧器のように韓水原の原発運営と関連して最高の安全性と信頼性が要求される核心品目は「Qクラス」(安定性等級)を満たさねばならず、Qクラスに該当する品目は電力産業技術基準(KEPIC)に合った原子力品質保証資格認証を得なければならない。 このような条件を満たせない業者はおよび納品が不可能だ。認証書を発給する大韓電気協会は「電力産業技術基準の原子力品質保証資格認証なしに原発に変圧器を納品したのは、まるで運転免許未取得者が車を運転したようなもの」と指摘した。

 ハンギョレに暁星・韓水原癒着不正を内部告発したキム・ミンギュ前暁星次長は「暁星が納品したモールド変圧器は原発の内部装置を制御するためのものなので、もし変圧器異常で制御がまともになされなければ大型原発事故に繋がる危険性がある」として「特に暁星が納品した変圧器の半分以上は原発の危険が非常に高い区域に設置された」と言った。 韓水原は「暁星が認証なしに納品したことは知らなかった」として「問題になった管理方法を改善する計画だ」と話した。

クァク・チョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/829771.html?_fr=mt2韓国語原文入力:2018-01-29 05:00
訳A.K