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「国情院コメント捜査妨害疑惑」で捜査を受けていた検事、投身して死亡

登録:2017-11-07 08:11 修正:2017-11-07 08:25
6日午後3時、裁判所の拘束前被疑者尋問を控え 
弁護士事務所の4階から転落…遺書は見つからず 
「国情院違法」捜査日程に支障が予想され…検察ざわつく
6日午後、国家情報院の大統領選挙介入事件の捜査と裁判を妨害した疑いで捜査を受け投身したソウル高検のビョン・チャンフン検事の遺体が瑞草区のソウル聖母病院葬儀場に運ばれている/聯合ニュース

 2013~2014年の大統領選挙介入事件の検察による捜査・裁判を妨害した疑いで捜査を受けていたソウル高等検察庁のビョン・チャンフン検事(48)が6日午後投身し、病院に運ばれ治療を受けたが、結局死亡した。

 警察の調査の結果、ビョン検事はこの日午後2時30分頃、ソウル瑞草洞(ソチョドン)の法務法人オフィスビル4階のトイレから窓を通じて身を投げ、地面に落ちた。同検事は先週、検察の拘束令状請求により、この日午後3時にソウル中央地裁で開かれる拘束前被疑者尋問(令状実質審査)を控えており、同法人で相談を受けていたところだった。ビョン検事の相談を受けていた弁護士も、相談中トイレに行ってくるという言葉に何の気配も感じられなかったと警察に供述したという。遺書は現在まで見つかっていないと警察は伝えた。

 2013年、朴槿恵(パク・クネ)政府発足の初年度に国家情報院に法律補佐官として派遣されたビョン検事は、当時国情院の最大懸案だった「コメント等大統領選介入事件」の捜査と裁判に対応するために立ち上げた「懸案タスクフォース(TF)」の中心メンバーだった。これに先立ち、検察は2日、偽計による公務執行妨害と偽証教唆の疑いなどでビョン元検事とチャン・ホジュン元釜山地検長(現法務研修院研究委員)、イ・ジェヨン大田(テジョン)高検検事ら現職検事3人とソ・チョノ元国情院2次長、コ・イルヒョン当時国情院国益情報局長の5人の拘束令状を請求している。チャン元地検長はこの日予定された令状審査を放棄し、この日死亡したビョン検事を除く残り3人の令状審査は予定通り行われた。

 これに先立ち、先月31日には同じ捜査・裁判妨害の疑いで検察の参考人調査を受けた国情院所属のJ弁護士が、江原道春川市(チュンチョンシ)の駐車場で自ら命を絶った状態で発見されている。検察が過去の国情院による違法行為に対する捜査に総力を傾けた渦中に参考人・被疑者が相次いで死亡する事件が発生し、「速戦即決」で終えようとしていた検察の捜査日程にも支障が避けられなくなった。しかも、現職検事が自分の携わった組織の捜査を受ける最中に投身した事件であり、検察内部もざわついている様子だ。ソウル中央地検はこの日、ビョン検事の投身死亡の知らせを聞き「在職中はあたたかい心と隙のない業務処理で上からも下からも厚い信頼を受けてきたビョン・チャンフン検事の不幸に深い哀悼を表し、非常に残念に思う」と立場を明らかにした。ムン・ムイル検察総長も「悲痛な心境」と述べ、「故人と遺族に深い哀悼の意」を表明した。

シン・ジミン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/817653.html 韓国語原文入力:2017-11-06 22:23
訳M.C(1400字)