登録 : 2016.10.07 23:45 修正 : 2016.10.08 07:44

サムスン電子本社前で1人デモ行った元研究員 
相次ぐ申告、告訴に警察・検察は無差別に召喚 
元研究員、「私を苦しめるために別々に捜査」 
警察、検察は「通常の慣例」

サムスン電子//ハンギョレ新聞社
 サムスン電子の研究員だったイさん(48)は、昨年4月から京畿道龍仁(ヨンイン)市にあるサムスン電子本社の近くで1人デモを始めた。イさんは2011年、政府の政策を批判する意見広告を掲載したということが問題になり、退職処分を受けた。会社は本人の意思だったとし、イさんは本人の意思に反する不当な処分だと対抗し、退職無効訴訟を起こしたが、昨年8月、最高裁判所で最終的に敗訴した。1人デモは法廷攻防中にイさんが選んだ最後の手段だった。

 最初の事件は、イさんがデモの場所をサムスン電子本社前の歩道に移した昨年5月末に起こった。サムスン電子は私有地だとし、イさんの接近を妨げたが、イさんは「私有地であると同時に一般人も使用できる共用道路」だとし強行した。1人デモは集会の届けは必要ないが、もめごとを起こさないよう管轄警察署に集会届け出まで終えた状態だった。サムスン電子が雇用した職員らはイさんの接近を妨げた。抵抗するイさんをカメラで撮影したりもした。イさんは小競り合いを厭わずデモを続けた。

 サムスン電子は告訴戦で対応した。昨年6月10、15、17、26日にイさんをそれぞれ暴行、暴行、傷害・業務妨害、暴行で京畿道龍仁東部警察署に申告または告訴した。同じ日に発生した事件も、別の日に分けて申告した。その年の9月までサムスンはイさんを暴行・業務妨害・名誉毀損でさらに4回追加告訴および申告した。

 刑事らはイさんを呼び出し始めた。被告人1人に対し、短期間に提起された同様の容疑の事件であるにもかからわず、警察は8つの個別事件として扱った。イさんは合計12回警察署に呼び出され、取調べを受けた。イさんもサムスン電子の職員らを暴行・誣告などで告訴したが、ほとんどが「嫌疑なし」として処理された。

 警察は8件を検察にそれぞれ送致し、水原(スウォン)地検はこの事件をすべて別々に割り当てた。検察はイさんを罰金30万~300万ウォン(約2万8千~28万円)で8回にわたり略式起訴した。イさんが正式な裁判を要求し、8つの事件は裁判所でようやく一つに併合された。現在、イさんは水原地裁刑事13単独で裁判を受けている。

 イさんは「サムスン電子側が、警察と検察に私を最大限苦しめるように頼み、検察と警察もこれに従ったものと思わざるをえない」と主張した。これに対し、龍仁東部警察署は「事件が個別申請されれば、それぞれ受け付けた人が担当し処理するのが一般的」だとし、「誤った事件処理ではない」と説明した。水原地検の関係者も「それぞれ送致された事件はそれぞれ割り当てるのが一般的だ。大きな事件ならともかく、些細なことまで気にして割り当てはしない」とし、「わざと苦しめようとしたのではない」と話した。

 しかし、ある検事出身の弁護士は「他の警察署に散らばった事件でもなく、嫌疑が大きく異なるものでもない。捜査の効率性を考えても1人が調査するのが慣例」だとし「検察でも1人の検事に割り当てるのが一般的だ。不法とは言えないが、被告人を苦しめようする意図だとみられる」と話した。サムスン電子は「イさんが私有地に侵入し、業務妨害と物理的衝突が続いた。これを禁じてほしいというレベルで警察に申告や告訴をしただけだ。その後の事件の処理については警察と検察の所管」だと話した。

ホ・スン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-10-07 22:29
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/764686.html 訳M.C(1612字)

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue