ソウルの学校の運動場に、有害性の議論が絶えないウレタンの代わりに真砂土(土)が敷かれる予定だ。
ソウル市教育庁は、学校のウレタンが有害性検査で重金属基準値を超過したことに対し施設を「エコウレタン」に替える予定だったが、これも有害性の懸念があることが分かったため、全面的に真砂土への変更を推進することにしたと12日、明らかにした。ウレタンの再設置は、従来の運動場の構造上でウレタンが避けられない場所や、体育特技学校においてやむを得ない場合にのみ、同庁が直接実態調査を行った後、例外的に許容することとした。同庁は11日、過去2度の需要調査で重金属を大量に検出した従来のウレタンを取り外した後、また新しいウレタン施設に替えることを希望する102校の校長や学校運営委員長を緊急招集し、真砂土とウレタン施設の長所、短所を説明してから意見を収れんして決断を下した。
これは先月26日、ハンギョレが報じた「運動場の鉛まみれのウレタンの代わりに、またウレタンを敷く学校と教育部」(7月26日付)の内容が積極的に反映された結果だ。現在、ウレタン体育施設の有害性の検査はKS(韓国産業規格)基準の重金属4種(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム)に対して行われているが、国家技術標準院は4種の重金属のほか環境ホルモンの一つフタレートも有害物質に追加指定する方向で、関連法を整備する手続きを整えている。関連法基準が変われば、新たに登載されるウレタン施設も有害性問題から自由ではなくなる。
同庁は、真砂土に変更する学校には優先的に予算を支援するなど、有害性が問われ続けるウレタンを学校の場から追放する方針だ。先月の2回目の需要調査で、真砂土を選択した26カ所の学校に交換予算を先に支援することとした。同庁はソウル大土木工学科研究チームと一緒に、従来の真砂土の運動場より排水効果を高め、ほこりを減らした環境にやさしい真砂土運動場の開発も行った。同庁の担当者は「有害性ウレタンの体育施設を適時交代して、エコ真砂土に補修し、安全で健康な体育環境が作られることを期待する」と明らかにした。
キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2016-08-12 21:47