原文入力:2009-06-16午後02:21:17
傘下 展示・公演場 統廃合など 主要懸案
委員・労組 意見収斂なしにゴリ押し
文化界 “挙手機(イエスマン)転落…ユ長官 退陣運動”
ノ・ヒョンソク記者,イム・ジョンオブ記者,チョン・サンヨン記者
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“法規集を見て下さい。文芸振興法上こういう案件は報告ではなく議決事項です。委員長は違法をしたのです。”
先月29日韓国文化芸術委員会(以下、文芸委) 76次会議が開かれたソウル,大学路,文芸委本館会議室。一部委員らの大声が溢れでた。オ・グァンス委員長が傘下の展示・公演場の統廃合など8ヶ主要懸案を単純報告事項として議決なしで通過させようとしたが、委員らの抗議で保留する事態が起きた。これら案件は委員会本館と傘下のアルコ美術館を統合した大学路トータルアートセンター設立、傘下芸術劇場とアルコシティ劇場統廃合独立財団化、本館事務空間の移転など組織の将来がかかった懸案だった。委員の間で「こういう風にするならば委員会をなぜ作ったのか」「私たちは手当てもらうアルバ生」という嘆きが流れ出た。
騒動の末にオ委員長は去る12日再び開かれた77次会議に美術館はそのままで本館だけを芸術創作空間に変えるという一部だけ修正した議決案を出した。法案は委員の沈黙の中で通過した。反対を表明したユ・ジンヨン乙支大教授(前文化体育観光部次官)等、委員2人は参加しなかった。先立って会議場入口で8ヶ議案通過に反対するピケ デモを行った文芸委労組員らは「もう委員会は文化体育観光部の挙手機になった」として鬱憤を吐露した。
こういうハプニングは先月13日ユ・インチョン文化部長官が文芸委を訪れて8ヶ案件の核心内容を推進しろと電撃 ‘示達’ した後に起きた事件だ。文芸委事務局が作成した8ヶ案件は文化部側と近い何人かの委員の他には事前に全体委員の間で議論されたことがないというのが委員たちの伝言だ。事務局側は関連懸案を議論する4ヶの実務小委員会が構成されたと明らかにしたが、すべてユ長官発言が出てきた後の5月末に委員らに書面同意書を受け急造したものなどだ。委員らの相当数が知らない改編案を長官発言に合わせて急造した後、案件に上げたわけだ。
オ委員長は「文化部側と委員らが懇談会などで以心伝心で交感して作った案」として「委員らはもちろん労組もこのような事情を理解した」と強弁した。しかし一部委員らと労組は全く違う話をする。チャン・ビョンテ労組委員長は「通過案件は文化部側が事務局幹部と密室調整した結果に過ぎない」として「委員,労組との事前協議手続きを無視したまま推進したこと」と指摘した。ある文化芸術委員も「委員会の地位と権益を保護しなければならない委員長が、率先して長官の脇役を自認する状況で、委員らは大部分顔色だけ伺っている状況」として「委員を引き受けたことを後悔している」と語った。
文芸委が文化部の一介の執行機関に変質したという憂慮は昨年から出てきた。昨年9月に出てきた文芸基金支援に関する一部機能の地方自治体移管,いわゆる改編などの運営改善案も、文化部が一方的に発表した後で2期委員たちに報告事項として伝達しただけだ。キム・ジョンホン前委員長の解任理由となった文芸振興基金予備据置き金投資損失も、オ委員長が職権で予備据置き金転売を強行しわざと投資損失をこうむるハプニングを行った。オ委員長は職務代行時の去る2月初め、東亜日報記者出身の事務局長を労組との協議なしで一方的に任命し出勤阻止闘争を招いた。こういう事態の裏面には間違いなく文化部の強い影響があったというのが文化界大半の意見だ。
これに対して ‘想像力に自由を!’ のための美術人の集いは13日、705人が連帯署名した ‘文化芸術の自律性回復のための美術家声明’ を出した。これらは声明で最近アルコ美術館の仁寺美術空間閉鎖,アルコ美術館複合空間化など、文芸委の跛行で文化芸術の自律性が毀損されているとしユ長官の辞退を要求した。
一方、ユ長官は17日ソウル アルコ美術館で文芸委を通過した8ヶ案件を骨組みとして来年度文芸委の芸術支援政策改善案を発表する予定であり文芸委自律性侵害を巡る葛藤はより一層深化する兆しだ。
ノ・ヒョンソク,イム・ジョンオブ,チョン・サンヨン記者nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/360651.html 訳J.S