未来創造部“移動通信3社のデータ通信速度測定結果”公開
移動通信社“利用者1人を前提とした理論上の数値”釈明
韓国政府が広帯域LTE通信網のデータ伝送速度を測定した結果、移動通信事業者が加入者に伝えている速度の半分に止まっていることが明らかになった。 移動通信事業者が“理論上”ないしは“最高”という修飾語を付け加入者に無線データ通信速度を水増し宣伝したという非難を避けられなくなった。 事業者別にはSKテレコム(SKT)の通信網の品質が最も優秀なことが分かった。
未来創造科学部は8月19日から11月21日まで移動通信3社の無線データ通信速度を測定した結果、“広帯域LTE-A”の平均伝送速度は114.4Mbps(Mbpsは秒当たり100万ビット・端末機へのダウンロード基準)、広帯域LTEは77.8Mbpsだったと30日明らかにした。 事業者別にはSKTの広帯域LTE-Aの速度が116.9Mbpsで最も速く、KTとLGU+は113.2Mbpsだった。 伝送中のデータパケット損失率はSKTの広帯域LTE-Aが0.02で、KT(0.03)とLGU+(0.06)より少ない結果が出てきた。 端末からデータを送る(アップロード)速度では、LGU+(37.7Mbps)がSKTとKT(21.4Mbps)を上回った。
3世代移動通信網(WCDMA)のデータ通信速度は5.1Mbpsと測定された。 SKT(5.5Mbps)がKT(4.7Mbps)を上回った。
このような測定結果は、これまで移動通信事業者が加入者に宣伝してきたデータ通信速度を大きく下回っている。 移動通信事業者は今でも広帯域LTE-Aの速度は225Mbps、広帯域LTEは150Mbps、3世代移動通信は14.4Mbpsと宣伝している。今回の測定結果も利用者端末と移動通信事業者のサーバー(コンピュータ)間の速度を測定したもので、利用者が相手方とデータをやりとりする際の実際の体感速度はさらに遅くなる。ある移動通信社の関係者は「移動通信企業が宣伝してきた速度は、基地局別に利用者がひとりだけいることを前提に算定した理論上の数値だ。未来部の測定結果でも明らかになったように実際には利用者が多くなるほど速度が下がる」と説明した。
一方、無線LAN(Wi-Fi)の速度ではKT(35.7Mbps)がSKT(32.1Mbps)とLGU+(12.8Mbps)を大きく上回っていた。