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‘パク・ジョンチョル拷問致死’ 政府が組織的 隠蔽

原文入力:2009-06-07午後07:03:04
真実和解委 調査結果 発表…国家機関 初確認
“チャン・セドン安全企画部長など 2回対策会議 開いた”

イ・ギョンミ記者

1987年6月抗争の導火線となった ‘ソウル大生 パク・ジョンチョル氏の拷問致死事件’ が国家安全企画部(安企部・現在の国家情報院)・大統領府・検察・警察などで構成された関係機関対策会議によって組織的に隠蔽・操作されていたことがわかった。
真実・和解のための過去史整理委員会(委員長 アン・ビョンウク・以下真実和解委)は7日「パク氏拷問致死事件に対し調査を行った結果、87年1月14日パク氏が亡くなった後、政府が安全企画部,内務部,法務部,大統領府などで構成された関係機関対策会議を少なくとも2回開き、事件を隠蔽・操作した事実が確認された」と明らかにした。

パク氏事件に対する政府の組織的な隠蔽・操作疑惑はこの間引き続き提起されていたが、その実体の一部を国家機関が公式確認したのは今回が初めてだ。真実和解委はこの疑惑を解くために、チャン・セドン前安全企画部長,チョン・ホヨン前内務部長官,チェ・ホァン前ソウル地検公安部長などを1年以上にわたり調査したと明らかにした。

真実和解委関係者は「パク氏が亡くなった翌日の1月15日と16日頃、少なくとも二度にわたり,関係機関対策会議が開かれたことが把握された」と明らかにした。

この会議にはチャン・セドン安全企画部長,キム・ソンギ法務長官,キム・ジョンホ内務長官,ソ・ドングォン検察総長,カン・ミンチャン治安本部長,キム・ユンファン大統領府政務首席などが参加していたと伝えられた。

これと関連して、チャン・セドン当時安全企画部長は真実和解委の調査で「‘ゴツン’と打ったら‘ウッ’と言って死んだという警察の話を誰が信じるかと話した記憶がある」として「(会議には)私と法務長官,検察総長,治安本部長が出てきて内務長官も出てきていたようだ」と述べた。チャン氏は続けて「警察が保護本能ででたらめ発表を行い、事件が複雑になり社会的に問題になった後、また関係機関対策会議を持った」として事件収拾のためにもう一度対策会議が開かれたことを明らかにした。

関係機関対策会議は特に△検察捜査が進行している状況で犯行を犯した治安本部が担当するように捜査主体を交替し△その年2月以後、拷問当時に共犯が更に3人いたという事実を認知したが、これを隠す過程に介入したことを当時の検察捜査陣等を通して確認したと真実和解委は明らかにした。

キム・ジュンゴン真実和解委常任委員は「検察は直接捜査に着手しても外圧によって加害主体の治安本部に捜査を渡すなど捜査権の独立を守ることができなかった」として「事件の隠蔽と操作に関与し検察捜査を妨害した関係機関対策会議参席者らは今でも国民の前に真実を告白しなければならない」と話した。

パク・ジョンチョル(当時23・ソウル大言語学科3学年)氏は87年1月14日治安本部対共捜査団から大学生手配犯者の所在を追及され水拷問を受け亡くなった。

イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/359097.html 訳J.S