現行法上、出口調査は投票当日のみ可能
放送3社、4日に共同出口調査実施後、6時に発表
KBS、選挙目前になって進行者の選定もできず
6・4地方選挙を目前に控え、地上波放送3社の出口調査結果に関心が集まっている。 放送3社は投票当日の4日に共同出口調査協議体であるKEP(Korea Election Pool)を通じて出口調査を実施し、当日の午後6時に一斉に結果を発表する。 KEP共同出口調査が実施されるのは2010年6・2地方選挙、2011年10・26ソウル市長補欠選挙、2012年4・11総選挙、2012年12・19大統領選挙に続き今回が5回目だ。
特に今回の選挙は事前投票率が11.49%に達する状況なので、出口調査の結果がどれほど正確かも関心事だ。 現行法上、出口調査は投票当日にのみ可能なので、事前投票は反映されない。 放送会社は「事前投票率も反映して出口調査結果を補正する」と明らかにしているが、前例が無いほど高い事前投票率のために、ややもすれば不正確な調査結果を発表することになるのではと内心心配している気配だ。
初めての出口調査が実施された1996年の15代総選挙では、39の選挙区で出口調査による当選予想者と実際の当選者が異なり、16代総選挙では出口調査結果の議席分布が民主党-ハンナラ党-自民連の順と発表されたが、実際にはハンナラ党-民主党-自民連の順になり、院内1,2党さえ当てることができなかった。
<文化放送>(MBC)選挙放送企画団関係者は「全国的な事前投票は初めてであり、出口調査が難しくなったことは否めない」とし「選管委に担当責任解釈を要請したが、事前投票では出口調査はできないという回答だった」と話した。
放送3社が共同で出口調査を行い、最近の出口調査は小数点まで予測するなど正確さが上がる傾向だ。 2010年6月2日のソウル市長選挙で放送3社の出口調査は当時オ・セフン ハンナラ党候補47.4%、ハン・ミョンスク民主党候補47.2%で0.2%の格差を予測したが、実際の選挙結果もオ候補47.5%、ハン候補46.8%で0.7%差であった。
一方、記者たちの製作拒否と二大労組のストライキにより<韓国放送>(KBS)の選挙放送は支障をきたす展望だ。 選挙を目前にした状況であるのに、未だメイン進行者の選定もできていないと言う。 アナウンサーも大挙ストライキに参加しており、気象キャスターを投じる方案も議論されたが、実務陣の反対で失敗に終わった。 韓国放送のある中堅記者は「各種コンピュータ グラフィックなどは問題がない。 問題は人だ。 記者たちの現場レポートなどが難しい状況だ」として「代替人材で投入される非組合員幹部社員の場合、練習時間が非常に不足しており、放送事故も憂慮される」と話した。
イ・ジョングク、キム・ヒョシル記者 jglee@hani.co.kr