本文に移動

アン・テヒ落馬…朴槿恵(パク・クネ)政府 再び‘人事惨事’

登録:2014-05-28 21:11 修正:2014-05-29 06:56
高額受託料・前官待遇論議に総理候補職を電撃辞退
粗末な人事検証 再び俎上に…国政空白長期化 憂慮

 アン・テヒ国務総理候補者が28日、候補指名から6日目に候補職を電撃辞退した。 アン候補者の総理候補職辞退は、朴槿恵(パク・クネ)政府スタートを控えてキム・ヨンジュン前大統領職引継ぎ委員長の辞退に続き今回が2回目だ。

 アン候補者はこの日午後5時、聴聞会を準備してきたソウル政府庁舎昌成洞(チャンソンドン)別館で記者会見を行い、「色々な面で不足した私が、これ以上総理候補として残っているのは現政権に負担になるだけでなく、私を支えて見えない力になってくれた家族や、私を信じて事件を依頼してきた依頼人が苦労する姿を見ていることも、手にあまる」として辞退した。 彼は「前官待遇という誤解と非難を受けないように行動の一つ一つに気を付けてきた」として「無念な思いをした人や、貧しい人のことを常に忘れないよう努めてきたし、これらの方の側に立つことも忘れなかった」と話した。

 アン候補者は続けて「私を信じて総理候補に指名した大統領に心配をかけて申し訳ない」として「今は全てのことをみな肩から下ろし、平凡な一市民に戻って静かに過ごそうと思う」と話した。 彼は続けて、11億ウォンの社会還元の約束と関連して「この間国民が送ってくれた身に余る愛情に深く感謝する」として「国民に約束した部分は誠実に履行するようにする」と明らかにした。

 アン候補者は去る22日、セウォル号惨事に対する責任を負って辞意を表明したチョン・ホンウォン国務総理の後任に指名された。 しかし最高裁判事退職後、弁護士として活動して5ヶ月間に16億ウォンの収入があったことが明らかになり、前官待遇論議に包まれた。

 アン候補者が聴聞会も開かれない内に辞退したことにより、朴大統領の今後の国政運営に大きな打撃を与えるものと予想される。 また、一週間先に迫った6・4地方選挙にも少なからぬ影響が及ぶものと見られる。

キム・ドンフン記者 cano@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/639525.html 韓国語原文入力:2014/05/28 19:09
訳J.S(1091字)

関連記事