本文に移動

アン・ジェウク、アメリカで病院代 5億ウォン(約4700万円)… 「医療民営化の生き証人」

登録:2014-03-28 21:37 修正:2014-09-05 15:30
くも膜下出血で手術を受け… "分割払いでも毎月千万ウォン"
ネチズン、アン氏の経験を‘医療民営化’事例だ
韓国では1人当り平均個人負担は80万ウォン程度
放送画面キャプチャー

 俳優のアン・ジェウク(43)氏がアメリカのある病院でくも膜下出血の手術を受けた事実が遅れて知らされ、話題になっている。

 アン氏は27日に放送されたtvN ‘現場トークショー -タクシー’に出演し、昨年2月アメリカ ロサンゼルスでくも膜下出血で倒れ、1ヶ月間病院に入院した話を紹介した。 アン氏は「アメリカに到着した後、食事中におなかの調子が良くなかった。 疲労が溜まっているんだなと思い宿舎に帰ったが、胸焼けがひどかった。 嘔吐をしようとしている間に首の後で裂ける感じがした」と説明した。彼はそれから「病院代として45万ドル(韓貨 約5億ウォン、4700万円相当)請求された」として「分割払いでも毎月1000万ウォン程度は払わなければならない」と話してM司会者たちを驚かせた。

 アン氏はまた「その場ですぐには払えなかったため、ひとまず韓国に帰ってきて、現在は交渉中」とし「韓国は病院代が決まっているが、アメリカでは駆け引きの文化があるんですね。 医療や法の世界にいらっしゃった方々に訊いてみると皆が‘その金額を払うことはない’と言うので、現在交渉をしている」と話した。

 くも膜は人間の脳の表面を覆っている硬膜、くも膜、軟膜など3種の脳膜の内の一つで、あたかもくもの巣の形のようであるためにくも膜と呼ばれる。 くも膜下の空間は脳の血液を供給する多くの太い血管が通る通路であると同時に、脳脊髄液が行き交う空間だ。 この空間に出血が生じるものをくも膜下出血という。 脳動脈瘤破裂によるものが全体の65%程度を占め最も多い。 症状は突然襲ってくる激しい頭痛と激しいおう吐などが起き、失神や意識が消失する場合もある。

 ネチズンはアン氏の経験こそが‘医療民営化’の現場事例だとこぞって指摘した。 ‘Whatxxxxxx’というあるネチズンは "アン・ジェウクはアメリカ医療民営化の生き証人" とし "それでも幸い金のある芸能人なので財産上の大きな衝撃はないでしょう。 金のない庶民だったら…" というコメントを残した。 @Loixxxxxxというネチズンはツイッターで "タクシーに乗って病院に行く途中、さりげなく運転手に韓国の医療費は本当に安いと話したところ、アン・ジェウクの話が分かった" として "ここぞとばかりに民営化されれば大変なことになるんじゃないかと言ったのに‘なぜ政府がそんな悪いことを推進するのか理解に苦しむ’として興奮を隠さなかった。アン・ジェウク、あなたは本当に大きな仕事をした" という文を載せもした。 @andxxxxxxというネチズンも "アン・ジェウクのように後遺症なく一ヶ月で退院した場合、韓国では健康保険を適用すれば入院費を含めて本人負担金は約5百万ウォン程度だそうだ" というツィットを残した。

 <ハンギョレ>が国民健康保険公団に確認した結果、2012年基準でくも膜下出血など脳血管疾患の総診療費は1人当り平均420万ウォンだった。 この内、国民健康保険公団が76%程度にあたる340万ウォンを負担するので、本人負担金は80万ウォン程度であった。 国民健康保険公団の関係者は「だが、アメリカと単純比較をするには難しい点がある」として「特に3大非給付(選択診療費・上級病室料・看病費)問題で議論になっているように、大学病院などで選択診療を通じて手術を受け、上級病室に入院することになるならば1人当りの平均総診療費よりはるかに多額の本人負担金が賦課されるという点に留意しなければならない」と話した。

オンラインニュースチーム

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/630291.html 韓国語原文入力:2014/03/28 16:55
訳J.S(1718字)

関連記事