本文に移動

教授・学生 全員が‘組合員’である大学 ‘ノナメギ代案大学’ 来年 開学

登録:2013-10-09 21:57 修正:2013-10-09 22:44
出資金を出せば講義開設・受講が可能
哲学から芸術治療まで主題も多彩
"代案高等教育 空白を埋める"
去る6月20日、世宗(セジョン)文化会館でノナメギ知識循環協同組合市民大学設立のための公開討論会.

 教授から学生まで全員が組合員である協同組合形態の代案大学が浮上する。 来る25日の創立総会を経て正式に設立される知識循環協同組合ノナメギ代案大学(以下 代案大学)がそれだ。 オルタナティブ教育に対する人々の関心が高まっているが、現状は初・中等部門だけに集中していた状況で、人文学から自然科学までを包括するカリキュラムを備え、学生が自身の専攻課程を組んで勉強できるようにするこの大学の‘実験’に注目が集まっている。 11月のソウル市協同組合承認手続き、12月の示範講義などを経て、早ければ来年1月にも教育課程を始める予定だ。

 類例のない実験に色々な分野の学者が参加した。 キム・セギュン ソウル大名誉教授(政治学),カン・ネヒ中央(チュンアン)大教授(英文科),シム・グァンヒョン韓国芸術総合大学教授(映像理論科),ウ・ヒジョン ソウル大教授(獣医学科),イム・チュンソン木浦(モクポ)大教授(中国文学科),イ・グァンイル韓神(ハンシン)大研究教授(政治学),イ・ミュンワォン慶煕(キョンヒ)大フマニタスカレッジ教授(国文学)らが設立を提案し、彼らが中心となった発起人100人余りが先月27日に発起人大会を開き設立推進委員会を構成した。 設立推進委側は「教育が教師と学生、学生と学生たちが互いに学び教えて疎通する協力教育にならなければならないと信じて、このような信頼のためにノナメギ代案大学を設立しようと思う」として「組合員全員の民主的参加と協同に基づいた協同組合運動が、新しい教育的実践の現実的土台となりうると考える」と9日明らかにした。

 代案大学は生産者(正規職・非正規職教授、研究者、作家など)と、消費者(学生)が共に作り運営する多重利害者協同組合であることが特徴だ。 生産者組合員になれば講座を開設でき、消費者組合員は安い受講料で講義を聴くことができる。 出資金は生産者は20万ウォン(約18,000円)以上、消費者は3万ウォン(約2,700円)以上であり、月間組合費は1万ウォン、受講料は一講義当たり1万ウォンだ。 協同組合運動の象徴であるスペイン モンドゥラゴンにあるモンドゥラゴン大学も1960年代に協同組合形態の代案大学として始まり、以後に正式大学として認可を受けた。 シム・グァンヒョン教授は 「モンドゥラゴン大学とモンドゥラゴン協同組合の産学協同関係のように、ノナメギ代案大学もアイクープ生協など他の協同組合や団体と有機的関係を結ぶための議論をしている」と話した。

 一般組合員は特定専攻を選択して関連講座を一定基準以上聴いた後に修了証を受けたり、教養講座を自由に聴くことができる。 講座は大きく分けて哲学、人文学、芸術、文化研究、社会科学、自然科学などに分けられる。 類型別には学問的主題を扱う‘理論講座’、地域運動、都市農業、教育革命など実践的懸案と関連した‘実践講座’、自己省察的作文、芸術治療など個人の心身健康のための‘ワークショップ講座’等に分けられる。

 設立推進委代表を引き受けたイ・グァンイル教授は「代案高等学校を出た青少年や既存の大学教育に飽き足りない大学生、一生勉強したい成人などに私たちの社会代案高等教育の空白を埋めるもの」とし「6万人に及ぶ非正規職教授(講師)にも講義の場を提供できるだろう」と話した。 組合加入の問い合わせは 010-9655-7248 kcunion@gamail.com まで

アン・ソンヒ記者 shan@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/religion/606450.html 韓国語原文入力:2013/10/09 20:24
訳J.S(1624字)