原文入力:2009-05-04午前08:31:47
憲法裁判所, 公開弁論控え ‘軍 人権’ 討論会
“軍人も法律でのみ基本権制限” “軍の特殊性認めなければ”
キム・ナムイル記者
憲法裁判所では去る1日、憲法裁判官と軍関係者などが参加した中で‘軍人の人権’を主題に討論会が開かれた。国防部の ‘不穏書籍’ 指定が不当だとして現役軍法務官たちが出した憲法訴訟審判事件の公開弁論が25日に予定された状況であり、この日の討論会は格別の関心を集めた。
特にこの討論会には ‘不穏書籍’ 事件の主審を引き受けたソン・トゥファン裁判官とチョ・テヒョン裁判官が参観した上、事件当事者格であるコ・ソク陸軍本部法務室長(准将)も直接討論者として立ち注目を引いた。
二時間を超えて行われた討論は軍ぼ人権全般を主題としたが、時間が流れ不穏書籍憲法訴訟事件を触発させた軍人服務規律の違憲性と軍の閉鎖性を中心に議論が集められた。発表者として立ったイ・ジェスン建国大法学専門大学院教授は「韓国軍隊は憲法によって統制されているのか」と尋ねた後、「軍人の人権問題が最近提起され始めたことは軍人の権利を認識できなくさせた慣行と意識,制度が軍隊全体を支配しているためで、軍人服務規律はその端的な事例」と指摘した。
討論者のイ・サンギョン光云大法大教授は「憲法的価値が投影されえない軍隊社会の閉鎖性」を集中批判した。彼は「基本権の制限は憲法や法律によってのみ可能なことで、軍人服務規律による基本権の制限は認められないこと」として「その上、軍人服務規律は ‘不穏文書’ がどういうものかに対して何の規定もしていない」と説明した。
これに対し、軍関係者らは「ベストセラーになった<悪いサマリア人>等、一部書籍は経済学的観点では問題にならないこともある」としつつも「軍は常に主な敵と関連して考えるほかはなく、(そのために)精神戦力次元で受け入れ難い本」と反論した。コ法務室長は「国防部が不穏書籍に指定した23冊中で三冊は最近裁判所で利敵表現物として判決もした」と付け加えた。
ある参席者は「軍関係者らも軍人が ‘制服を着た市民’ という点は認めながらも、軍の特殊性を認めるべきではないかとの立場だった」として「加えて国家安保に直接的影響がない部分まで遮るのは基本権侵害という指摘が出てきた」と伝えた。
この日の討論会は憲法裁判所研究官と憲法学教授などが主軸になった憲法実務研究会(会長 チョ・テヒョン裁判官)が主催し、憲法裁判所研究官と軍関係者など40人余りが参加した。 キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr
原文: 訳J.S