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166日ぶり…開城(ケソン)工業団地 入居企業50~60%再稼働

登録:2013-09-16 21:59 修正:2013-09-17 07:09
南側821人 北韓を訪問し準備に拍車
北側勤労者たち ほとんど出勤
取引先回復には数ヶ月かかるもよう
電子業種、機械直す時間が必要
非常対策委 "経協保険金 償還猶予を"

 去る4月の開城(ケソン)工業団地稼動中断以後166日ぶりの16日、企業家の工業団地滞留と北側勤労者たちの出勤が同時に行われ、工場が稼働を始めた。

 南側からは821人が工業団地に入り、そのうち400人余りが工業団地に滞留して再稼働の準備に拍車を加えた。 しかし、すでに繊維・縫製などは秋季物量の受注が不可能な状況であり、冬季の発注物量も確保できず、当分稼動率は低くならざるを得ないものと見られる。 この日から再稼働に入った業者は全体123社の入居企業中50~60%程度だ。

 京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市の京義(キョンウィ)線南北出入り事務所(CIQ)は朝8時から混み合い活気を帯び、原・副資材をいっぱいに積んだ大型トラックが列をなした。 午前8時30分、出境が開始され計821人が8回に分かれて車両556台に分乗し北韓訪問の途に上がった。 この日の出入境は南北間常時通行システム改善合意により計11回の出京(南→開城工業団地)と10回の入京(開城工業団地→南)がそれぞれ行われた。

 北側労働者も多数が出勤して勤めるなど意欲を見せた。 企業関係者たちは‘北韓労働者が喜んで迎えてくれた’、‘工場の仕事にも意欲があふれる態度を見せた’と口をそろえた。 衣類業者‘オリュン’のチェ・トクチュ代表は「以前(閉鎖前)に比べて雰囲気がとても良かった」として「北韓の勤労者たちが親切に接しようと熱心な姿が見えた」と話した。 統一部はこの日、北韓労働者3万2千人が出勤したと暫定集計した。 本来人員5万3000人の3分の2水準だ。

 別の繊維企業体代表は「300人の北側職員の大部分が出勤した」と話した。 しかし彼は「既存取引先との受注関係が回復するには少なくとも1~2ヶ月はかかり、今は‘半端な物量’を生産している水準なので多くの人員は必要でない」として「今後正常化までは越える山が多い」と話した。

 平和製靴のパク。ネグン(58)工場長も「秋向けの商品はすでに(納品が)遅れた状況であり心が忙しい」として「本来勤めていた北韓勤労者450人余りも全員出てくることにした。 先週工業団地に行ったり来たりしながら再稼働のための準備は全て終えた状態」と説明した。 LED照明生産業者であるDSEのパクフンミン(28)代理は「11tトラックに原材料をのせて入る」として「物量がたくさん出ると考えられ、やっと一息つける気持ち」と話した。

 しかし稼動再開時点と稼動水準は業種別に差異がある。 精密設備を多く保有している電子・金属業種の場合、機械腐食のせいで一部は直ちに再稼働が難しいと伝えられた。

 開城工業団地は再稼働に入ったが、5・24措置にともなう経済協力中断で金剛山(クムガンサン)など他の地域企業らは3~5年にわたり閉鎖している状態だ。 これら企業を代表した南北経済協力企業非常対策委員会はこの日、統一大橋南端で開城工業団地再稼働を祝う意で北韓を訪問する入居企業関係者たちにバラの花1輪ずつを渡した。 ユ・ドンホ非常対策委員長は「めでたいが、バラの花の赤い色が秋夕(チュソク)をむかえて燃え上がる私たちの心のようだ」として「開城工業団地の道の向かい側に私の事業場があるが、工業団地内の企業はできて、同じ開城地域にある他の企業はだめだというのが話になるか」と悔しさを吐露した。

カン・テホ記者 kankan1@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/603724.html 韓国語原文入力:2013/09/16 20:30
訳J.S(1622字)

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