本文に移動

ハンビッ原発2号機 不良整備に霊光住民たち 憤怒

登録:2013-08-31 23:14 修正:2013-09-01 11:54

 ハンビッ原子力発電所2号機の蒸気発生器水槽を規定に反して溶接していた事実が明らかになり、住民たちがプラカード示威と抗議訪問に乗り出すなど揺れ動いている。

 ハンビッ原子力発電所民間環境安全監視委員会と霊光原子力発電所の安全性確保のための共同行動は、30日午前7~10時頃 全南(チョンナム)霊光郡(ヨングァングン)弘農邑(ホンノンウプ)の韓国水力原子力ハンビッ原子力発電所正門前でプラカード示威を行った。 示威に参加した20人余りは‘不良整備疑惑ハンビット原子力発電所2号機停止’と‘規制に失敗した原子力発電所安全委員会覚醒’などと書かれたプラカードを持って示威を行った。

 これに先立って住民10人余は去る29日、原子力安全委員会と産業通商資源部を抗議訪問して不良整備疑惑に対する厳正な調査を要求した。

 ハンビッ原子力発電所2号機は2011年9月の予防整備時、蒸気発生器水槽の排水管周辺被覆材にきずが発見され、臨時にL字形の板を重ね当てて溶接した。 以後、去る2月には損傷部位を本来の設計水準に復元するために整備用ロボットで該当部位を溶接する作業を始めた。 蒸気発生器は原子炉を循環する冷却水から蒸気を発生させる1次系統設備だ。 この蒸気は電力生産のためのタービンを回す。

 住民たちは「蒸気発生器の欠陥は放射能流出事故につながる恐れがある。 整備業者である斗山(トゥサン)重工業が損傷部位溶接の時、規格であるinconel690材質を使わなければならないのに、品質が劣るinconel600を使ったという情報提供を受けた」として、疑惑を提起した。

 ハンビッ原子力発電所側は「斗山重工業が厚さ12.5㎝の炭素鋼で作られている水槽本体をステンレススチールで覆っている3㎜の被覆材を溶接する時、inconel600を使った事実がある」と認めた。 ハンビッ原子力発電所は「当初ステンレススチールで溶接したが、亀裂が継続発生してinconel690に変えた。それでも亀裂が改善されないので溶接性の良いinconel600を使う作業をしたことを確認した」と説明した。

 だが、溶接部の構造と性能を評価した結果、安全に影響を及ぼす要素はなく、非破壊検査でも異常が発見されなかったと付け加えた。

 住民たちは‘このような釈明は信頼できない’として、2号機の稼動を中断しなければデモを拡大する方針だ。 住民たちの反応が尋常でないと見るや、原子力安全委員会は9月初めに公式的な調査結果を明らかにすることにした。 光州(クァンジュ)/アン・クァノク記者 okahn@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/601591.html 韓国語原文入力:2013/08/31 10:53
訳J.S(1202字)

関連記事