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米軍ヘリコプター 住宅破損, 75万ウォンで補償終わり?

原文入力:2009-04-27午後11:52:13
2月 低空飛行で12軒 破損…平沢市が緊急補修
再発防止対策もなく…“いつまた事故が起きるか不安”

ホン・ヨンドク記者

←去る2月25日、京畿,平沢,アンジョン里のキャンプ ハンフリーで米軍ヘリコプターの低空飛行事故で屋根が吹き飛んだキム・某氏の住宅の様子。キム氏は以後2ヶ月、近隣で家賃を受け取り生活中だ。 写真平沢平和センター提供

京畿,平沢,アンジョン里の米軍ハンフリー基地(K-6)そばの住宅12軒が米軍ヘリコプターの低空飛行でつぶれた事件と関連して、米軍が自分たちの過失が明らかになったのにも関わらず補償と再発防止対策を出さず住民たちの怨みを買っている。

27日平沢市とソンハ2里住民たち、平沢平和センターなどの話によると、地域住民たちは去る3月2日と3月25日の2回にかけてハンフリー基地の米軍第2戦闘航空旅団に「米軍ヘリコプター低空飛行時の事故被害対策をたててくれ」という陳情書を出した。

このように住民たちが立ち上がったのは去る2月25日この部隊所属のチヌーク ヘリコプター(CH-47)が軍用トラックを吊ったままソンハ2里の村の上を低空飛行したために民家の屋根が吹き飛び壁が崩れるなど8千万ウォン余りの被害を出したことに伴うものだ。平沢市は当時事件に対して「米軍の自主調査でヘリコプターはソンハ里側に着陸のみして大楸里側では離陸だけをするようになっている規定に反し、該当ヘリコプターがソンハ里側から離陸しようとして発生した操縦士の過失事故と確認された」と明らかにした。

しかし米軍側は事件発生後、12世帯の民家被害世帯のうち屋根が吹き飛び近隣借家で生活するキム・某氏に家賃として75万ウォンを与えた以外には何の補償もせずにいる。残りの被害住民たちに対しては平沢市が国家賠償に先立ち緊急補修作業を終わらせた状態だ。

平沢市関係者は「米軍が謝罪し対策を出せば、米軍に対する感情も良くなるはずなのに全く謝罪もなく住民たちが陳情書を出しても一言もない」として「市が立ち上がり米軍側に対策を要求すれば ‘なぜ市が電話をするのか’ ‘住民たちが直接きて話せと言え’ という方式で出てくる」と苦しさを訴えた。

これに対してソンハ2里のイ・スンギュ(58)里長は「最近も米軍ヘリコプターが一日にも数十回も民家上空を飛行しており、いつまた事故が起こるか分からず不安だ」として「米軍部隊に陳情書を出しに行けば返事はおろか会うこともできずに帰ってくる」と話した。

平沢平和センターカン・サンウォン所長は「米軍第2戦闘航空旅団は昨年7月11日、彭城邑(ペンソンウプ)事務所で自主的に開いた住民懇談会で ‘ヘリコプターの離・着陸の時、海抜228mの高度を維持し住居密集地域を避ける新しい航路を設定する’ と約束した」として「約束も守らず、事故がおきるや責任を回避しようとしている」と批判した。

ホン・ヨンドク記者ydhong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/352023.html 訳J.S