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誕生日ソング「ハッピーバースデーツーユー」に著作権があると?

登録:2013-06-15 11:25 修正:2013-06-15 13:19
米国映画監督「この歌はすべての人々のもの」著作権無効化訴訟

 この曲に著作権があることも知らなかったが、著作権無効訴訟とは。誕生祝いの歌「ハッピーバースデーツーユー」(Happy Birthday to You)が米国で訴訟にまきこまれた。

 米国ニューヨークタイムズは13日(現地時間)、ニューヨークの映画監督ジェニファー・ネルソンが「全世界的な歌『ハッピーバースデーツーユー』に対する著作権行使を禁止しなければならない」として、著作権者であるワーナー・チャペルミュージックを相手に訴訟を起こしたと報道した。ネルソンは訴状を通じて、現在、「Happy Birthday」というドキュメンタリー映画を製作しているが、この曲を挿入するために製作会社が、ワーナー・チャペルに著作権料として1500ドルを支払ったと明らかにした。ネルソンは同時にワーナー・チャペルが2009年以来4年間にかき集めた著作権収益全てに対しても返還訴訟を起こした。ネルソン側はワーナー・チャペルは「ハッピーバースデーツーユー」の著作権収益で年間200万ドル以上を稼いでいると推算した。

 ネルソンはニューヨークタイムズに送った電子メールで「映画監督を始める前に、私は誰かがこの曲を所有していると考えたことは一度もなかった。私はこの歌がすべての人々のものだと考える」と訴訟理由を明らかにした。

 ネルソンは訴訟のために「ハッピーバースデーツーユー」の起源を追跡した。調査の結果、米国ジョージ・ワシントン大学ロースクール教授であるロバート・ブラウニスの論文「著作権と世界で最も大衆的な曲」から根拠を確認することができた。この曲のメロディは、1800年代、ミルドレッド・ヒルとパティ・スミス・ヒル姉妹が作った「グッドモーニングツーオール」(Good Morning To All)と同じだった。ネルソン側弁護人は「ワーナー・チャペルが著作権を主張している『ハッピーバースデーツーユー』は、原曲を大衆が新しく創造したものだ。本来、大衆のものであり、大衆に返さなければならない」と主張した。 また、訴状では「1893年に遡れる書類にこの歌に有効な著作権があったとすれば、いくら遅くとも1921年以前に時効が終わったという証拠が発見される」として「ワーナー・チャベルがいかなる著作権を持っているとしても、その権利は1935年に発表された特定のピアノ編曲の複製や流通にのみ限定されなければならないだろう」と指摘した。

 ワーナー・チャペルは訴訟に対するマスコミのインタビュー要請に応じないでいる。ただし、1988年ある小規模音楽著作権会社に2500万ドルを払って著作権を購入したことが分かった。

 ブラウニス教授はニューヨークタイムズとのインタビューで「『ハッピーバースデートゥユー』は共有されてきたし、誰の所有でもないと私は考える。この曲の著作権者は、それにも関わらず、依然として毎年数百万ドルの著作権料を得ている。今回の訴訟が、似た状況の他の曲の著作権問題においてモデルになることができるだろう」と説明した。ただし彼は、今回の訴訟と自身は関係していないと明らかにした。

チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/591838.html 韓国語原文入力:2013/06/14 13:26
訳M.S(1482字)