本文に移動

[社説] 南北長官級会談、和解協力の機会を生かせ

登録:2013-06-10 18:51 修正:2013-06-10 21:12

 南北が昨日板門店(パンムンジョム)で南北長官級会議のための実務接触を行い、12日にソウルで長官級会談を開くことに合意した。これで盧武鉉大統領時代の2007年6月の第21回長官級会談が開かれて以来、実に6年ぶりに南北長官級会談が行われることになった。昨日の板門店の実務接触にしても、2011年2月天安(チョナン)艦・延坪島(ヨンピョンド)事件を協議するために開かれた第39回南北軍事実務会議以後2年4ヶ月ぶりの南北当局者の会談だった。この点だけ見ても南北関係がいかに望まれ、同時に冷え込んでいたかが分かる。

 北韓の核・ミサイル挑発、国連制裁、南北軍事緊張の高まり、開城(ケソン)工業団地の閉鎖などさまざまな困難をくぐり抜けて今回の南北の高位当局者が席を共にすることになっただけでも大きな意味がある。難しい出会いを成功させた南北当局に拍手を送る。

 今回の会談は一触即発の韓半島の緊張局面が対話局面に変わる大きな転機になるだろう。南北当局は今回の会談を7~8日に開かれた米-中会談と27日に予定されている韓-中首脳会議の好循環サイクルの中に位置づけて対話・協力の雰囲気を加速化・強化する努力を続けることを望む。韓半島を巡る情勢が2007年以後、最も好ましい対話局面を迎えている機会をのがしてはならない。

 今回の会談は南北で新しく執権した朴槿恵大統領と金正恩労働党第1秘書にとっても大変重要だ。‘朴槿恵-金正恩時代’の南北関係を決める道標になるためだ。朴大統領はこの会談を通して信頼プロセス成功への一歩を踏み出さねばならず、金第1秘書は孤立を避けて市民生活向上の活路を見出す必要がある。

 南北がこれまでの冷え込みを乗り越え、和解と協力のきっかけを生かすためには難度の低いことから解決していく実用性ある姿勢が大切だ。開城工業団地の再開、金剛山(クムガンサン)観光の再開、離散家族対面などの議題は、政経分離、人道と政治の問題の分離原則によって協議すれば全て問題なく合意できる懸案だ。南北がせっかく開かれる長官級会談で信頼と相互尊重の姿勢で成果を上げ、これが南北の政治や軍事の和解にまで広がって行くことを期待する。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/591034.html 韓国語原文入力:2013/06/09 20:07
訳T.W(1031字)

関連記事