大学街に二つの顔の新入生歓迎会(MT)文化が入り乱れて対照を見せている。
一部大学の先輩たちは後輩たちの規律を確立するとして新入生に団体で気合いを入れる悪習を繰り返している。 去る21日午前10時から全南和順郡、北面のあるリゾート近隣空地で光州のある私立大新入生30人余りが1時間余りにわたり気合いを入れられていた。 この大学の3~4学年の先輩たちは軍服姿に真っ赤なベレー帽をかぶり新入生に「肩を組め」、「座れ」、「立て」と命令し始めた。 行動が遅い新入生には激しい叱責が下された。
この日空地で開かれた他の4ヶの大学生のMT行事も気合い入れが行なわれた。 全南地域のある国立大のある学科の新入生30人余りも気合いを入れられた。 先輩大学生らは新入生に耳をつかんで跳ねたりうつ伏せになったり伸びをさせた。 男女の新入生たちは先輩の顔色を見て指示に従った。 先輩大学生らはあらかじめ軍隊の遊撃訓練と気合い入れでMTコースを企画したとのことだ。
反面、光州の私立大である湖南(ホナム)大は、健全な新入生MT文化作りの先頭に立っている。 この大学は2008年から6年間、無アルコール、専攻特化、地域奉仕など3要素が結びついた新入生歓迎会を開いている。 今年も看護学科、経営学科など40学科で専攻を生かして地域社会に奉仕する新入生歓迎会を続けている。 衣装デザイン学科とビューティー美容学科は今年も間違いなくファッションショーとビューティーショー発表会を兼ねて新入生歓迎会を開く。 料理栄養学部は海で獲った海産物で料理をして近隣の村の老人たちを招待し試食会を兼ねた祭りを開く。 インターネットソフトウェア学科は疎外児童の家庭を訪問してインターネット活用法とコンピュータ使用法などを教える。
地域大学のある関係者は「一部学科で後輩の規律確立が誤った慣習につながることが残念だ。 健全なMT文化を作るために努力しているが、悪習の残滓を簡単には払い除けられないようだ」と話した。
光州/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr ,写真<全南日報>提供