本文に移動

酒に酔って警察官に暴行相次ぎ駐韓米軍 無法地帯になった弘大(ホンデ)前

登録:2013-03-17 22:07 修正:2013-03-18 06:02
巡査を殴って治安センターで暴力行為
クラブ出入り頻繁になり米軍犯罪頻発
"対策を作らない米軍の責任を問うべき"
2日夜から3日未明にかけて駐韓米軍および軍務員ら3人がソウルの真ん中で市民を威嚇した後、逃走し警察が実弾まで発射し深夜の追撃戦を行った。 写真は梨泰院(イテウォン)周辺に停まっていた車両のブラックボックスに録画された場面で、警察官と市民が米軍人の乗ったオプティマ車両(左)を阻み立っている様子だ。 ソウル地方警察庁提供

 先週末未明、ソウル弘益(ホンイク)大前で酒に酔った駐韓米軍が相次いで韓国警察官に暴行する騒動が発生した。

 ソウル麻浦(マポ)警察署は17日午前3時15分頃、申告を受けて出動した弘益(ホンイク)地区隊所属のムン・某(28)巡査の顔を拳で殴り暴れまわった疑い(公務執行妨害および財産損壊)で京畿道(キョンギド)東豆川(トンドゥチョン)の駐韓米軍人○(19)一等兵を現行犯逮捕した。 ○一等兵は麻浦区(マポグ)西橋洞(ソギョドン)のある酒場で酒に酔ってトイレの什器を破損するなど暴れまわり、申告を受けて出動したムン巡査と小競合いの末に逮捕された。 ムン巡査は顔を殴られメガネが壊れ、警官服も裂けた。

 2時間後には治安センターで調査を受けた城南(ソンナム)航空隊所属の駐韓米軍人○(30)兵長が警察官を押し退けて暴れまわった疑い(公務執行妨害および公用物件損傷)で逮捕された。 ○兵長は弘益大前で韓国人と争いが起き、西橋洞(ソギョドン)治安センターで調査を受けた。 警察は両者が合意すると帰宅を薦めたが○兵長は治安センターの外に出て再び入ってこようとしムン巡査を捕まえ揺さぶるなどの騒動を起こした。 この過程で○兵長を制止したリュ・某(41)警士を押し退けリュ警士が膝を負傷し、治安センター出入り口のドアノブが破損した。

 警察はこの日午後、米軍代表部立会いの下、二人の米軍人を調査した後、米軍憲兵隊に引き渡した。 警察関係者は「事案が軽微で追加調査はしない予定」と明らかにした。

 弘益(ホンイク)大一帯はクラブ街を中心に米軍人の出入りが多く、米軍犯罪がしばしば発生している。 弘益大クラブ文化連合会は2002年11月、米軍人の頻繁な犯罪に対する指摘が生じると米軍人のクラブ出入りを止めることを協議した。 以後、弘大一帯を訪れる米軍人の数が減った。 しかし2000年代後半に入って新しくできたクラブが米軍人の出入りを許諾したことにより米軍人出入り問題が業者自律にまかせられた後、弘益大前を訪ねてくる米軍人が再び増えた。

 弘益大近隣でB酒場を運営するイ・某(45)氏は「週末になれば弘大クラブ街を中心に米軍人がたくさん遊びにくる。 米軍人が酒を飲んで言い争いを起こしたり、騒動を働くことが多くて一部のクラブや酒場は米軍人出入りを禁止するほど」と話した。 イ氏は「(私が運営する酒場は)主に弘益大生が顧客であり、米軍人がたくさん来ることはない。 (近隣の店の)主人も店を騒々しくさせることが多くて売り上げに役立たない米軍人はうれしくないが、不景気でお客さんを選ぶことも難しい」と話した。 弘益大在学生クォン・某(25)氏は「金曜日の夜や週末に米軍人がたびたび来るが、米軍は恐いもの知らずで行動が過激だという認識があるので、わけもなく言い争いや小競合いが起きるかと思って酒場であえば避けている」と話した。

 警察関係者は「駐韓米軍人が騒動を起こすケースがとても多い。 金曜日の夜や週末には巡回査察を強化しているが、いちいち立件していたら事件をみな処理するのが難しいほどささいな事件が多い。 今回の梨泰院(イテウォン)暴力事件などを契機に注目されているが今更のことではない」と話した。

 パクチョン・ギョンス駐韓米軍犯罪根絶運動本部事務局長は「米軍兵士一人一人ではなく再犯対策をまともに用意しない米軍側に責任を問わなければならない。 米軍は週末に午前3時から5時まで通行が禁止されているが、事件が起きた時間が未明であることを見れば管理が正しくなされていないことが分かる」と指摘した。

チェ・ユビン記者 yb@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/578350.html 韓国語原文入力:2013/03/17 21:08
訳J.S(1703字)

関連記事