原文入力:2012/10/11 20:48(1117字)
‘政府がデータ捏造指示’疑惑に
「検証委員 全員合意でシミュレーション」
一部委員・道 "協議・諮問なかった"
政府が済州(チェジュ)海軍基地建設を強行するために船舶操縦シミュレーション(模擬実験)データの捏造を総理室クルーズ船舶入出港技術検証委員に要求したという情況があらわれた中で、総理室が事実と異なる説明をしたり、政府側に有利に解釈できる資料を出して批判が起きている。
総理室済州道政策官室は11日‘政府が済州海軍基地事業を強行するために資料捏造を要求した’という報道(<ハンギョレ> 10月11日付1面)と関連して説明資料を出し 「政府は技術検証委員会委員全員が合意した建議内容により15万tクルーズ船舶調整シミュレーションを実施した」と主張した。
しかしこれは事実ではない。 技術検証委員会は去る1月26日に構成されたが、総理室が明らかにしたシミュレーションは昨年12月12日に始まり、去る2月23日に結果報告書が提出された。 済州道はこのシミュレーションに参加しなかった。 4次会議である委員は「今日(2月14日)午前に海洋大学校でシミュレーションを発表する時…」と発言した。 シミュレーション結果がこの日に出てきたという意味だ。 済州道関係者は「シミュレーション過程で協議もなかったし、諮問したこともない」として「‘検証委員会全員が合意した建議内容により’という表現は明確に誤り」と明らかにした。
政府側委員が当時「ここ(技術検証委員会)を構成する時から前提条件は工事が継続進行されるという前提がある。 いかなる方法であれ設計変更が起きない方法で技術的な代案を探してほしい」と言及したことに対しても、総理室は「現在の港湾設計状態でもクルーズ船入出港に問題がないという立場で工事中断や設計変更がない方案が可能か議論してみようとの趣旨で発言した」 と明らかにし、政府側の立場へ傾いたまま‘合わせ込み式’に解釈した。
済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議、江汀マウル会、汎道民対策委員会などはこの日共同声明を出し「技術検証委は国家政策や政治的懸案を扱わないという原則を明らかにしたが、会議録公開の結果 政府側立場へ傾いたまま自らこのような原則を守らなかった」として「技術検証委は技術的な客観性を傷つけた」と批判して、政府に海軍基地の工事中断を促した。 ホ・ホジュン記者 hojoon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/555447.html 訳J.S