原文入力:2012/09/09 21:26(1041字)
←高橋年男(59・右端)事務局長。写真提供 高橋年男
追放された日本NGO活動家の手紙
済州島(チェジュド)で開かれている世界自然保全総会に参加するため入国して仁川(インチョン)空港から強制追放された日本普天間米軍基地騒音訴訟団の高橋年男(59)事務局長が9日<ハンギョレ>に手紙を送ってきた。 高橋局長はこの手紙で「今回の入国拒否は人権蹂躪であり恥を知らない暴挙」として韓国政府を強く批判した。
高橋局長ら一行3人は去る5日午前、日本、沖縄の那覇空港を出発しこの日午後2時45分に仁川空港に到着した。 チャン・ハナ民主統合党議員の招請を受けた高橋局長は総会で‘東アジア米軍基地環境問題解決のためのシンポジウム’の発表者として立つ予定だった。
だが、入国審査台に旅券を提示すると担当職員は首をかしげ、高橋局長一行を入国管理事務所に送った。 そこで彼らは旅券を押収され両手人差し指の指紋を押さなければならなかった。 午後3時25分頃、入国管理事務所職員は彼に「あなたは入国禁止に該当している。 理由は分からない。 法務部から連絡がきたので今日中に出国しなさい」と通知した。 高橋事務局長は 「法務部職員に入国禁止の理由を書面で提示してほしいと要求したが、担当職員は‘韓国はこういうシステム’とだけ答え特別な説明はしなかった」と話した。 高橋局長一行は直ちに福岡行飛行機で追放された。
彼は「今まで10回以上韓国を訪問したが、こうしたことは初めてだった」と話した。 彼は去る2月、海軍基地建設反対闘争が真っ最中だった済州江汀マウルを訪問したために入国禁止されたのではないかと疑っている。 彼は「韓国政府が江汀マウルで起きている人権蹂躪が国際的に露出することに負担を感じて行った弾圧」と語った。
韓国政府は高橋局長だけでなく動物保護団体‘セーブ ザ ジュゴン’代表である海勢頭豊氏もこの日一緒に追放した。 法務部関係者は「国益に背いたり安全に危険を及ぼす外国人リストを作り運用している」と明らかにしたが、具体的な入国禁止基準については口を閉ざした。
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/550905.html 訳J.S