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財閥会長たち、オリンピックにどっと駆けつけた理由は

原文入力:2012/07/30 20:39(1424字)

←大韓アーチェリー協会会長であるチョン・ウィソン現代車グループ副会長(左)がイム・ドンヒョン選手が持つ傘の中で30日未明(韓国時刻)ロンドンオリンピック アーチェリー女子団体戦決勝を観戦している。 ロンドン/オリンピック写真共同取材団

イ・ゴンヒ一家、チョン・ウィソン、チェ・テウォンなど
ロンドンで選手激励 財閥イメージ改善効果を狙った模様

  30日午前2時30分頃、韓国女性弓士らはロンドンオリンピック団体戦決勝で中国を下し、セレモニー後すぐに応援席に走って行った。 そこにはチョン・ウィソン現代車副会長がいた。 大韓アーチェリー協会長を受け持っているチョン副会長と女子アーチェリー選手たちは順に抱きあい感激を分かちあった。 これに先立ちイ・ゴンヒ 三星(サムスン)電子会長一家も応援席で目撃された。 イ会長は29日明け方、妻のホン・ラヒ氏をはじめ長男イ・ジェヨン 三星電子社長、次女イ・ブジン ホテル新羅社長、三女イ・ソヒョン第一毛織副社長などと共にパク・テファン選手の水泳競技を応援した。

  財閥総師が家族と共にロンドンオリンピックに大挙して姿を現して注目を詰めている。 相当数の‘会長様’たちがすでにロンドンに飛んで行ったり訪ねる予定だ。 家族を伴うケースも多い。 大韓体育会副会長と大韓卓球協会長を受け持っているチョ・ヤンホ韓進(ハンジン)グループ会長は、去る25日一足早くロンドンに発った。 韓進グループ関係者は「選手団を励まして、スポーツ外交活動を繰り広げる予定」と話した。 チェ・テウォン SK会長は8月4~5日頃ロンドンを訪問する。 SKは「大韓ハンドボール協会長の資格で選手たちを励ます予定」と伝えた。

  直接訪問することはないものの顔を出す総帥もいる。 ハンファグループは去る28日チン・ジョンオ選手が10m射撃で金メダルを首にかけると翌日報道資料を配布して、キム・スンヨン会長が「初めての金メダルで大韓民国国民に大きな感激を与えたチン・ジョンオ選手が誇らしいという所感を明らかにした」と伝えた。

  財閥総師の‘オリンピック サラン(愛)’が財閥に対する国民の反感を減らすことができるという分析だ。 チョン・ヒジュン東亜(トンア)大教授(生活体育学)は「国内での財閥イメージがあまりにも良くなく、セヌリ党さえも財閥改革と経済民主化などを主張する状況で、大型スポーツ行事は国民の反感を減らせる良い機会」と話した。 オリンピックというイベントを通じて国家に奉仕するイメージを浮き彫りにできるということだ。

  あわせてオリンピック祭典に子供たちを前面に出すことによって2~3世継承に対する国民の反感を減らす効果を上げられる。 今年に入ってキム・スンヨン会長をはじめとしてパク・ヨンマン斗山(トゥサン)グループ会長、イ・ジェヨン社長、イ・ブジン社長などが相次いで野球場を訪ねたのも同じ脈絡と解釈されている。 会社資金横領疑惑などで裁判を受けているキム・スンヨン会長とチェ・テウォン会長らは‘情状参酌’もにらむことができる。

イ・ジョンフン記者 ljh9242@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/544941.html 訳J.S