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韓-日軍事情報保護協定 密室・姑息・嘘… "重要性を分からなかった" あきれる弁解まで

原文入力:2012/06/27 22:29(1802字)

←去る26日午前ソウル、世宗路の政府中央庁舎で開かれた閣僚会議で国務委員が国旗に対する敬礼をしている。 政府はこの日、閣僚会議で韓-日情報協定を議決した。 ニューシス

韓-日軍事情報協定‘こっそり議決’
閣僚会議 案件目録から除き
ブリーフィングでも一言も言わず

案件 事前公開しなかった理由を尋ねると
"即席案件だったので分からない" 嘘

‘軍事情報協定’から‘軍事’削除
協定性格を隠そうと‘姑息な手’

李大統領 外国歴訪中 急いで
政治的負担を避ける意図?

 政府は去る26日、韓-日軍事情報保護協定を閣僚会議で議決しておきながら、これを目録から漏らし、事後にも公開しないなど徹底的な密室行政で処理した。 また、一日後の27日、外交部で処理事実を認めるまで‘ミスで非公開にした’とか‘まだ処理していない’というなど、偽りと弁解で一貫した。

■ 密室

 韓-日軍事情報保護協定が26日午前、閣僚会議で処理された過程は初めから釈然としなかった。 外交部はこの協定を‘一般案件’ではない‘即席案件’で上げた。 一般案件は3日前までにオンライン国政管理システムに上げなければならず、たいていは題名と内容が閣僚会議前日に言論に公開される。 反面、即席案件は閣僚会議の3日前までに上げることができなかったが緊急に処理しなければならない案件をいう。 韓-日間で1年半にわたり協議してきたし、日本政府はまだ処理日も決めていないこの協定を政府は緊急に処理しなければならない‘即席案件’で上げたのだ。 また、秘密案件ではないのに閣僚会議案件目録から除いた。

 このような態度は閣僚会議が終わった直後に開かれた政府スポークスマン キム・ヨンファン文化部2次官のブリーフィングでも続いた。 キム次官は閣僚会議で処理した最も重要な案件であるこの協定に対しては一言の言及なくて、キム・ファンシク総理の閣僚会議発言についてのみ説明した。

■ 嘘

 この案件を事前に公開しなかった理由について27日朝、キム・ヨンファン次官は 「即席案件として上がってきたので事前に分からなかったし、閣僚会議が終わった後にもこの事案の重要性を分からなかったので説明できなかった」と釈明した。 同じ日、国防部キム・ミンソク スポークスマンの説明は輪をかけたものだった。 彼は「韓-日間で実務協議が進捗したが、協定締結は確定していない」として「来週に閣僚会議で処理する予定」と明らかにした。

 しかし二人の解明はわずか1~2時間後には外交部の非公式ブリーフィングですべて事実ではないことが明らかになった。 外交部高官は「日本が我々のようには準備ができなくて、閣僚会議の議決事実を公開しなかった」として「大統領裁可など国内手続きを踏むために日本より先に処理した」と明らかにした。 行政安全部議政担当官室関係者は「即席案件も普通は1・2日前にオンライン国政管理システムに上げる」と明らかにした。 政府が初めから韓-日軍事情報保護協定を非公開で処理しようとしたのだ。

■ 姑息な手

 当初‘軍事情報保護協定’だった名前が‘情報保護協定’に変わったのも、この協定の軍事的性格を隠そうとする姑息な手という疑いをかけられている。 これについて大統領府高位関係者は「外交・安保情報を互いに交換しようということなので‘軍事’という表現を除いても大きな問題がないと見た」と話した。

 ムン・ジョンイン延世(ヨンセ)大教授は「日本との軍事協定が必要ならば公開して国民を説得しなければならないのに、これを政府執権者の専有物と感じて秘密裏に一方的に処理した」として「過去の米国牛肉論難や天安(チョナン)艦事件調査過程で明らかになった手順を踏んだ民主主義の無視が今回も繰り返された」と話した。

 李明博大統領の外国歴訪中に急いで閣僚会議議決をした点も、李大統領に政治的負担を負わせまいとする意図ではないかという指摘を受けている。

キム・キュウォン、ハ・オヨン記者 che@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/539958.html 訳J.S