原文入力:2012/06/25 22:30(1982字)
←家庭内暴力 無対応警察 "自省せよ" ‘韓国女性の電話’、‘女性暴行被害者追慕および女性暴行根絶のための共同行動’所属会員たちが25日午前、ソウル、西大門区(ソデムング)、渼芹洞(ミグンドン)の警察庁前で家庭暴力無対応警察糾弾および家庭内暴力根絶などを要求して行為劇をしている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
女性団体‘112電話不良対応’事例発表
殴られて警察署に行ったが
"夫婦が自分たちで解決しろ" 追い払う
什器を壊すなど乱暴をしても
"物理的暴力はない" 撤収も
同居男性の暴行を112に申告した女性が、警察の‘誤認申告’処理で余計に深刻な暴行にあった事件(<ハンギョレ> 23日付1面、25日付14面)以後、家庭内暴力に対処する警察の安易な態度を非難する声が高まっている。
去る4月オ・ウォンチュン氏事件以後に結成された‘女性暴行被害者追慕および女性暴行根絶のための共同行動’(女性暴行共同行動)は25日午前ソウル、西大門区(ソデムング)、渼芹洞(ミグンドン)の警察庁前で記者会見を行い「家庭内暴力こそ殺人を招く犯罪」として「警察庁の5大暴力集中取り締まり対象に含め、積極的に対応せよ」と要求した。 女性暴行共同行動は家庭暴力被害女性たちが警察に助けを乞うたが放置されたり無視された事例を集めた資料集も発表した。
資料集を見れば、2010年9月ソウル水西(スソ)警察署は夫の暴行を訴えるK氏の申告を2度も無視した後、夫が振り回した凶器で娘が負傷すると現場に出動した。K氏は結局、相談機関を訪ね「普段から夫の暴言と暴行を何回も警察に申告したが、その度に警察は‘事件が起きて初めて介入できる。その程度は激しいことではないので、おばさんが我慢しなさい’で話したりした」として警察の無誠意と無能を糾弾した。
家庭内暴力に介入しないという警察の態度は暴力事態に対する露骨な無視につながったりもする。 昨年、夫の暴行を避けてソウル、江東(カンドン)警察署を訪れたN氏は 「夫婦問題だから夫婦で処理しなさい」と警察に言われた。 差し迫っているからこそ警察署を訪ねたN氏に警察はさらに「おばさんはここが夫婦げんか解決所だと思っているのか」と言って追い出しもした。 法の保護を受けられなかったN氏の切迫した心情は彼女が相談機関に残した陳述に含まれている。「私が夫を殺して警察署まで連行されるまで彼らは深刻性を分からないでしょう。」
資料集に載せられた事例を見れば、適切な被害申告にも関わらず警察が、無対応だった場合が少なくない。 ソウル、江東区に住むD氏は夜ごとに繰り返される夫の腕力と足蹴が恐ろしくて昨年7月、江東警察署を訪ねたが、警察は「夫が刃物で脅したり槌で殴ったことがあれば捕まえることができる」と繰り返した。
ソウル、麻浦区(マポグ)に住むR氏も2010年12月夫の暴行を警察に7回も申告したが、警察は「状況が軽微だ」として特別な措置を取らなかった。 当時R氏の夫は商店の什器を壊すなど暴れまわったが現場に出動した警察官は「全治4週以上の診断を受けた物理的暴力があって初めて処罰できる」と言って撤収した。
この他にも警察が家庭内暴力申告を無視・放置した20件余りの最近事例を集めて発表したコ・ミギョン韓国女性の電話家庭暴力相談所長は「家庭暴力を防ぐための法と制度はあるが、警察の観点が問題」として「家庭内暴力は人権問題であるのに依然として警察はささいな家事として片付けている」と指摘した。
現在、警察は各種家庭内暴力に対して‘凶器を使う水準の重大状況が発生する時’のみ介入し、接近禁止などの臨時措置を取っている。 しかし専門家たちは「家庭内暴力では初期対応が重要だ」と口をそろえる。 家庭暴力が累積すれば深刻な暴力につながる傾向があって、極端な場合には女性が対抗的反応で夫を殺害する事例もあるためだ。
女性暴行共同行動はこの日声明を出し△家庭内暴力申告時、直ちに現場出動△家庭暴力加害者に対する逮捕優先主義および拘束捜査原則導入△相談を条件に家庭暴力加害者を起訴猶予処分する制度廃止など関連対策を直ちに導入せよと要求した。 女性団体は女性暴行共同行動を中心に‘家庭内暴力処理不満申告センター’を作るなど、警察が体系的・実質的対策を用意するまで全社会的な市民運動を行うことにした。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/539560.html 訳J.S