本文に移動

WHO "ディーゼル車 排気ガスは1級発ガン物質"

原文入力:2012/06/13 20:17(1157字)

←ディーゼル車排気ガス

 "肺癌・膀胱癌 誘発"  …石綿と同じ等級
ディーゼル車が多いヨーロッパ ザワザワ…国内にも681万台

ディーゼル排出ガスが石綿と同じ水準の‘1級発ガン物質’に分類された。

 世界保健機構(WHO)は12日(現地時間)傘下の国際癌研究所(IARC)の結論によりディーゼル排出ガスを肺癌を誘発する‘1級発ガン物質’(グループ1)に分類すると明らかにした。 1988年以来‘癌を起こす可能性が高い物質’である2A等級に分類されてきたディーゼル排出ガスがタバコ、酒、石綿、プルトニウム、ヒ素などと同じ等級になったのだ。 ガソリン排出ガスは‘癌を起こす可能性がある物質’の‘2B等級’を維持した。

 国際癌研究所は専門家たちが全員一致で今回の決定を下したとし「ディーゼル排出ガスは膀胱癌を起こす可能性もある」と発表した。

 世界保健機構の決定は最近なされた複数の研究結果に従ったものだ。 米国国立癌機構(NCI)で1万2000人の鉱夫を対象に癌の発生率を調査したデボラ シルバーマン博士は<ニューヨーク タイムズ>にディーゼル排出ガスに強く露出した非喫煙鉱夫の肺癌発生率が一般非喫煙者より7倍も高いと明らかにした。 彼は間接喫煙よりディーゼル排気ガスを吸うことがさらに危険だと付け加えた。

 この間、自動車業界は二酸化炭素がガソリンより30%以上少ないという点を根拠にディーゼルエンジン車を親環境車に分類して販促を強化してきた。

 ディーゼルエンジン車両普及率が特に高いヨーロッパ自動車製造業協会のシフリート トプリス スポークスマンは「今回の発表に衝撃を受けた」として 「細部的な内容を検討してみなければならない」と明らかにした。 米国ディーゼルエンジン フォーラム側も 「最近生産されているディーゼル車は排出物質を98%も減らすほどに改良された」と遠まわしに反論した。 国内で運行中の車両の場合、5月末基準でガソリン車は359万台、ディーゼル車は681万台に達する。

 環境部関係者は「今回の発表を契機に軽油車導入拡大議論にはより一層慎重に接近し、運行のための媒煙低減装置(DPF)付着事業をより一層拡大する一方、2015年から始まる第2段階首都圏大気環境改善特別対策でディーゼル車排出ガスの健康危害度を考慮して微細粉塵管理を強化する方案を検討する」と話した。

イ・ヒョンソプ記者、キム・ジョンス先任記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/537599.html 訳J.S