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パク・ウォンスン市長“投身機関士の焼香所”を訪れ

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/525596.html

原文入力:2012.03.27 23:06(1208字)

「葬儀もできないでいることに対し申し訳ない」
頭を下げて遺族を慰め

「第3の研究機関を作り対策立てる」と約束

 「私の息子です。 本当にくやしいです」 去る12日ソウル地下鉄5号線往十里(ワンシムニ)駅で自ら身を投げたソウル都市鉄道機関士イ・ジェミン(43)氏の父7親(77)が首をうな垂れパク・ウォンスン ソウル市長の手を固く握った。 27日午後ソウル城東区(ソンドング)龍踏洞(ヨンダプトン)の都市鉄道公社前庭に設けられたイ氏の焼香所を訪れたパク市長は、遺族たちに「葬儀も行なえないでいることに対し、お詫び申し上げる」として「最善を尽くして故人の名誉が守られるようにする」と語った。 イ氏が亡くなって15日が過ぎたが、遺族たちは「都市鉄道とソウル市が責任ある謝罪をしなければならない」として葬儀を拒否している。

 亡くなったイ氏は昨年から二度にわたってパニック障害を訴えて会社に部署変更を要請したが拒否され、10日ほどしてこのような選択をしたという。 すでに2006年までに11人の都市鉄道機関士がパニック障害で労災を認められており、2007年カトリック大ソウル聖母病院が都市鉄道機関士を対象に調査した結果、彼らがパニック障害を病んでいる比率は一般成人男性より7倍も高いことが分かった。 当時、聖母病院側は機関士一人で運行しなければならない1人乗務制を疾患の主な原因に挙げた。

 にもかかわらず事故以後、都市鉄道側は「遺族の労災申請を助けて今後、慰労楯または感謝楯を贈る計画」としながらも「故人の死亡原因として指定されるパニック障害の事実は会社としては知らなかった。パニック障害の原因は業務よりは家庭の事情のためと見られる」として直接的な事故責任は否認してきた。

 この日イ氏の父親はパク市長に「事務職の方に職場を変えてほしいと言ったときに移してくれていたら命まで失いはしなかったはずなのに、直接殺人ではないが間接殺人ではないだろうか」として「今後こうしたことがないように(機関士の業務環境を)改善することをお願いする」と訴えた。 これに対してパク市長は「おっしゃる通りです」と何度も頷き遺族を慰めた。

 次いでパク市長は「できる限りはやく遺族の希望通りになるよう最善を尽くし、またソウル地下鉄機関士は市民の安全に責任を負うだけに、機関士たちが最適な環境で仕事が出来るようにしなければならない」として「一般的な労使協議を越えて科学的かつ客観的な第3の研究機関を作り機関士が最適な環境で仕事が出来るように対策を立てる」と約束した。

オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr

原文: 訳A.K