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チェ・シジュン 辞退 "最善を尽くし後悔はない"

原文入力:2012/01/27 21:05(3145字)

ネチズン "通信料わずか1000ウォン下げてご苦労さん"
冷笑的反応多く… "出国禁止すべき" 意見も相次ぐ

←チェ・シジュン放送通信委員長. <ハンギョレ>カン・チャングァン

 チェ・シジュン放送通信委員長が27日電撃辞退した。
チェ・シジュン放送通信委員長はこの日午後4時、緊急記者会見を行い「初代放送通信委員会委員長職を辞職する」と明らかにした。 チェ委員長は「2008年3月26日、発足と同時に委員長の重責を引き受け、再任して4年余り放送通信委員会をリードするよう言われて引き受けた時、国家と社会のための最後の役目と感じて持てる最善をつくしてきたと考える。 辞任はすべて肉体的精神的精力が減退したためで、最善を尽くして来たので悔いはない」と明らかにした。

 ‘養子’と呼ばれた最側近チョン・ヨンウク放送通信委員会政策補佐官のわいろ授受などの疑惑と関連しては「年初に部下職員が金品不正にかかわった疑惑が言論に報道された。 20日検察がキム・ハギン韓国放送芸術振興院理事長は起訴したが、部下職員対しては特別な疑惑が出てこなかったという言論報道を見た」として「言葉とは本当に恐ろしい。うわさを真実より一層もっともらしく勘違いさせる」として否認した。

 チェ委員長は 「放送通信委員会全体が自尊心に傷を負ったことに対し、みじめさを禁じ得ない」として「外部の不当な攻撃でスマート革命を導きメディア産業を強化する政策が足をとられてはならない」と明らかにした。

 チェ委員長は放送通信委員長としての職務遂行については一点の後悔もないという自信を表わした。

 チェ委員長は「在任中、一貫して放送通信産業を今後に子孫が20~30年後の食い扶持になると信じ、礎石を固めるという信頼で臨んだ」として「極度の反対があったが放送産業改編の試みはメディア革命の歩みという思いで努力した」と明らかにした。 チェ委員長は「委員長の決断に対する評価は国民と歴史に任せる」と話した。

 チェ・シジュン委員長は昨年末‘養子’と呼ばれた最側近のチョン・ヨンウク前政策補佐官が数億ウォンに及ぶわいろ授受疑惑で検察の捜査対象になる中で辞退圧力を受けてきた。

 チョン・ヨンウク前政策補佐官は放送・通信関連業者から数十億ウォンの金品を受け取った疑惑を受けている。 検察は数百億ウォン台の校費横領および脱税疑惑で拘束起訴されたキム・ハギン韓国芸術放送振興院理事長から「チョン氏に数千万ウォンを渡した」という陳述を確保したとも知らされた。

 最近では、あるマスコミの報道を通じてチョン前補佐官が2009年国会、文化放送通信委員会議員に金入り封筒を渡したという暴露も提起された。 26日付アジア経済新聞によれば、去る2009年当時、文放委所属のある国会議員の補佐官が「チョン補佐官が国会議員会館議員室を訪ね名刺を渡し‘チェ・シジュン委員長が(議員が)海外出張に行く時の小遣いとして使うよう伝えて欲しい’として500万ウォンを渡した」と話した。

 チェ・シジュン委員長が‘悔いはない’と話した放送通信委員会委員長としての業績には何があるだろうか。

 最も大きなものは総合編成チャンネル誕生に輝かしい功労をたてた‘総合編成の保母’の役割だ。 チェ委員長はメディア法通過過程での手続き的問題などが議論になったにもかかわらず、朝鮮日報、中央日報、東亜日報、毎日経済など保守新聞4社に総合編成チャンネルを一気に許諾した。 また、この総合編成に中間広告を許諾するなど各種特典を与えた。 移動通信社役員などをはじめとして企業役員と会い総合編成に広告を出すよう先頭に立って要求した事実が言論に報道されもした。 主に企業側に立った決定も多い。 KTの2世代(G2)移動通信サービス終了承認決定はヤン・ムンソク放送通信委員などの反対にもかかわらずチェ委員長が強行してなされた。

 チェ委員長の放送通信委員会は昨年12月キム・ファンシク国務総理主宰政府業務評価報告会で‘最下位’判定を受けもした。 当時の評価で放送通信委員会はデジタル放送転換を控えた脆弱階層支援、地上波とケーブル事業者間の再送信紛争、通信料引き下げなどで無力だったことが指摘された。

 最近では解任過程に自身が主導的役割を果たしたチョン・ヨンジュ前韓国放送社長が解任の主な理由であった‘背任’疑惑と関連して無罪判決を受けたことにより辞退圧力がさらに強まりもした。

 チョン・ヨンジュ前社長は韓国放送解任の主な理由であった‘背任’容疑に対して最高裁で無罪確定判決を受けた後、チェ・シジュン委員長に対する責任論を提起した。

 チョン前社長は「(チェ・シジュン委員長が)放送通信委員会委員長になるや、その翌日に韓国放送理事長に会い、以後2度にわたりさらに会って‘チョン・ヨンジュと韓国放送のせいで政治ができない。 チョン社長問題を解決せよ’で話したと聞いた」と明らかにした。 これと同時に監査院と国税庁など権力機関によるチョン社長に対する攻勢が始まった。 チョン前社長は「チェ・シジュン委員長が強制解任について核心的役割を果たした」と明らかにし「国会で2度にわたり、自分の無罪が確定すれば責任を負うと言った」として辞退を要求した。

 一方、言論労働組合と野党などはチェ・シジュン委員長に対する捜査を要求した。 ネチズンはチェ・シジュン委員長の徹底した捜査のために‘出国禁止’しなければならないという声を上げもした。

 言論労働組合は27日「チェ・シジュン辞退要求言論人1万人署名運動を‘拘束要求言論人1万人署名運動’に切り替えます」としてチェ・シジュン委員長に対する捜査を要求した。

 統合進歩党も27日、チェ・シジュン放送通信委員長辞退記者会見の直後に論評して「辞退は終わりではない。 チェ・シジュン氏の虚しい希望のように歴史にまかせることでもない」として「検察はチェ・シジュン氏のすべての疑惑について全面的な捜査に入らなければならず、国会もチェ・シジュン氏に対する国会次元の真相調査を始めなければならない」と促した。

 パク・ヨンソン言論改革市民連帯事務局長(@happymedia)は自身のツイッターを通じて「チェ・シジュンを即刻出国禁止措置しなければなりません。 犯罪容疑者です。 賄賂を送ったりもし、受けたりもした疑惑の捜査対象です。 養子のように海外に逃げるまで放置してはなりません。 緊急!!!」というツィットを書いた。

 別のツイッター利用者も“出国禁止!”(@osani***), “ひとまず出国禁止..! ”(@DRUNKTIG***) “チェ・シジュンを出国禁止しろという世論が沸騰したが…どうしてか検察はシジュンが出て行った後になって騒ぎそうだという気がする"(@iron_h***) などのツィットを通じてチェ・シジュン委員長が外国に出て行くことに対する憂慮を示した。

 チェ・シジュン委員長が「在任期間中、一貫して放送通信産業が今後の子孫の20~30年後の食い扶持、礎石を固めなければならないという信念を持って仕事をしてきた」と話したことに対しては "通信料金わずか1000ウォン下げてご苦労さん”(@choi***)などの冷笑的反応も続いた。

デジタルニュース部 digitalnews@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/516319.html 訳J.S