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[社説]世界に「ヘイト反対」のメッセージ送ったBTSとバイデン大統領の面会

登録:2022-06-02 06:29 修正:2022-06-02 08:46
5月31日(現地時間)、米ワシントンDCのホワイトハウスにアジア系に対するヘイトクライムへの対応を話し合うため招待された防弾少年団(BTS)が、ジョー・バイデン米大統領と記念撮影をしている=ビッグヒットミュージック提供//ハンギョレ新聞社

 KPOPグループの防弾少年団(BTS)が31日(現地時間)、ジョー・バイデン米大統領とホワイトハウスで面会し、アジア系に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)と差別に反対し、これを根絶するため、力を添えるというメッセージを発表した。同日は米国の「アジア系、ハワイ先住民、太平洋諸島住民(AANHPI)文化遺産月間」の最終日。米国を越えて世界が彼らの声にハーモニーを加えることを期待する。

 バイデン大統領は面会で「多くのアジア系友人が実際に差別を体験している」とし、「善良な人々がそれについて語る時、どれほど悪いことなのかを話す時、ヘイトは減る」としたうえで、「だからこそ、あなたたちに感謝する」と述べた。 BTSのリーダー、RMは「大統領が『新型コロナウイルス・ヘイトクライム法』を制定するようにしたことに本当に感謝している」と語った。ジミンはホワイトハウス記者室でのブリーフィングで「最近アジア系を対象にした多くのヘイトクライムに非常に驚き、気持ちがふさぐ」として、「このようなことの根絶に少しでも役に立つべく、今日この場を借りて声を上げようと思う」と話した。

 米国政府は新型コロナの感染拡大と共にアジア系に対する暴力が頻発したことを受け、昨年同法を作った。BTSは昨年3月、米アトランタで韓国人女性4人など8人が犠牲になった銃撃事件後、人種差別と暴力に反対するという立場を表明した。彼らは「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)キャンペーンにも参加した。

 韓国社会も彼らの言葉に耳を傾ける必要がある。シュガはブリーフィングで「自分と違うからといって、それが誤っているということではない」として、「正否を超え、違いを認めることから平等は始まると考える」と語った。私たちの中のヘイトと差別を振り返り、戦う契機にしなければならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1045312.html韓国語原文入力:2022-06-0202:34
訳H.J

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